2ストロークエンジンにおいてチャンバーは第2のエンジンと言われるほど重要なパーツになります。
う〜ん難しいね
恐らく理論通りになれば苦労しない訳で数多くのテスト品が作られて狙いに近いものが出来上がるんだと思います。
もちろんエンジン側との相性もありますし
エンジンと一体で考えるべきなのでしょう。
詳しい人に聞くとチャンバーの材質によっても熱膨張が違うので特性は変わるんだそうな。
難しい話は置いといて百聞は一見にしかず
試してみるのが一番なのです。
先ずはJhaを取り外します。
HARC-PROのチャンバースプリングで摩耗してたフランジのフック穴は溶接で肉盛りました。
おぉ!激烈カッコ良い
Jhaの初期カチ上げと2型の中間的な角度が絶妙です。
このサイレンサーエンドをカール形状にしてあるのは比較的新しい年式のチャンバーに見られますがサーキットレギュレーションで人に刺さらないように決められています。
アンダーカウルでチャンバーを抱き上げているのでアンダー付けるとチャンバーのブレは無くなります。
何となく予想できる特性に少し嫌な予感を抱きながらエンジンON
もうここで差があります。
少しエンジンのかかりが悪い。
Jhaなら暖まった状態なら必ず一発です。
試しに一度かかった後に切ってから
もう一度かけても同じでした。
かかった後も少しアイドリングがかったるい。
アイドリングまで変わるのか?
ジェットも何もかも触らずにチャンバー単体での比較をしたいのでアイドリングも敢えて触らずスタート。
極低速、クラッチミートの感触は気のせいレベルの差があるかな?
あまりタコは見てませんが低回転から7000rpmあたりまでのトルクは確実に薄いです。
上は正直わかりにくいです。
どうしてもパワーがあり過ぎて体が置いていかれるような加速なので体感的には余程差がないとわからないのではないでしょうか?
10000rpmあたりの伸びはHARCがあるなぁとは感じました。
確実に言えることは実走でも12500rpmまで回ります。
でも7000rpm〜8000rpmに谷を感じた瞬間もありました。
いつもの維持管理コースを回って帰ってきた時の感想は
『なんだかなぁ~』
でした(笑
セッティングでどこまで変わるのかわかりませんがJhaに比べて常に回して乗らないと思っているトルク感が得られないので、自然と必要以上に回して乗ってました。
改めて2型のJhaが中間トルクの繋がりを重視して作られているのだと実感しました。
先日のサーキット走行のように7000rpmまで落としてしまうとHARCでは遅いかもしれませんね。
チャンバーは特性をどこに持っていくかを決めるだけで
上を重視すれば下が犠牲になり
下を重視すれば上が犠牲になる
求める領域によって選ぶということになります。
鈴鹿サーキットのように高速サーキットとなると高回転型チャンバーが優位ですし
峠や鈴鹿ツインサーキットのようなミニサーキットなら中間トルク重視の方が扱いやすく楽に走らせることが出来ると思います。
キャブセッティングやファイナルの変更でもネガな部分を排除出来るかもしれません。
暫くHARCで遊んでみます。