1日だけのなつやすみ
8月のデキゴトですが、リリースを終えた次の日、
どうしても、逃してしまった今年のナツを少しでも取り戻したくて、
神奈川の漁港を目指し高速に乗りました。
混雑した都内を抜ければ心地よいほど誰もいない有料道路。
そして辿りついた、日本の漁港。
遅い夏を楽しむ人でそこそこ賑わってはいたものの、小さな漁港はなにかノスタルジック。
心は雑誌で見た海外へトリップぎみ。
-ケファロニア島のプライベートビーチ、
と錯覚してしまうような小さな入り江。
誰もいなくて、本当にここは日本じゃないみたい。
日本だけど別世界のような。
と、思ったら、奥のほうで遊ぶ男性がいて、たまにポチャンと足が出たり顔で出たり、
なんだか楽しそう。
-シチリアのグラニータ
と勝手に当てはめた漁港のカキ氷。
レモンの色がハっとするほど眩しくて、
頭に響くほど甘いシロップと、照りつける晩夏の強い日差しには、頭がくらくらした。
-ナザレの軒下でシエスタ前の読書を楽しむおじさん
とタイトルをつけた、漁港のおじさん。
都会にはないようなこの色鮮やかな色彩が、妙にかわいらしく愛らしい。
ポルトガルのナザレを思い出した。
全然違うのに、時の流れ方が似ている。
漁港の時間の流れ方は、万国共通なのかも。
-エーゲ海で出会った白猫
と、妄想してみた。
猫のくせに人懐こい。
驚くほど何度もよってくる。
撮って撮ってといろんなポーズをとってくる。
あなた相当の美人ね、(男かもしれないけれど)
後姿が愛おしい。
旅人は、そろそろ去ります。
この漁港でおすすめされて食べたサザエは4個で1000円。
プリプリのサザエで、今まで至上最高の、サザエの壷焼きだったと思う。
寄り道がてら次に目指す町へ。
8月の日差しは、まだナツであることを悠然と象徴するかのように
ギンギンと窓から差込み
思わず窓を開けてみれば
車に入る風は潮の匂い。
なんとか今年の夏をギリギリのところで味わった気分。







