ポルトでの嬉しい再会*10/2
夜8時、メルキュール・バターリャのロビーにて、あのときのお姉さま方を待つ。
先日ナザレの地にて、偶然ご一緒に食事をすることができ、さらには次の日には我らと同じポルトにいると言う。
泊まるホテルも我らが泊まるメルキュールのお隣りのホテルとのことで
今晩はポルトで夕食をご一緒する約束をしたのだ。
雨は止まない。
ポルトガルに来てはじめての雨だ。
お姉さま方が定刻どおりにロビーに現れる。
なんと!約束をしたのだから当たり前のことなのかもしれないが、自分にとっては何か感動的なこの再会。
ナザレで知り合うことが出来た唯一の日本人のお姉さまがたと、こうして次の日にポルトで会う奇跡。
日本からは地球の裏側と言っても過言ではないこの国で、こうして再び再会することができた。
まずはお互いの旅の報告を。
お互いのナザレ以降の旅の話、本日のお互いのポルト観光の話。
ポルトガルの料理はとにかく量が多いという話。
だからこそ、ポルトガル料理は4人がちょうどよい。
さて、雨が止まなかったため、我らはお互いのホテルのちょうど真ん中に位置する『A Brasa(ア・ブラザ)』というレストランに行くことにした。
お互いのホテルから徒歩1分もかからない位置に、地元客が足しげく通う古くからあるレストランがあるというのだから、なんと全てがうまく回っているのだろう。
ここの名物は店先で焼いているローストチキン。
早速注文する。
ポルトガルの鳥は味がしっかりしているとのこと。
味が濃かった記憶があるが、全体的にとても美味しくヴィーニョヴェルデがまたしてもすすんでしまった。
この後もあまりにヴィーニョヴェルデがすすんでしまい、その後は赤のヴィーニョヴェルデも頼んだ記憶がある。
そしてお姉さま方が、わたしたちのあまりの飲みっぷりに驚いていたこともまた記憶にある。
4人だったおかげで、これまでのどのレストランよりも色々な食事を堪能することができた。
こちらはSopa de Legumes(ソーパ・デ・レグーメス)。
ポテトスープをベースにニンジン、青菜などを煮込んだポタージュタイプのスープ。
どこか懐かしい味のスープ。
その後もポルトガルのスープは何度か飲んだ覚えがあるが、野菜たっぷりで飲みやすくて好きだ。
(ここのお店のスープは少し塩気が強かった記憶もあるが。)
お姉さまたちが1番すきだと教えてくれた、こちらがそのヴィーニョヴェルデ。
ポルトガルのスーパーでは必ず置かれている定番モノのよう。
あまりにも飲みやすく危険な飲み物である。
安いのにとても美味しい。キンキンに冷えているとさらに危険でごくごく飲めてしまう。
そしてポルトガル名物のバカリャウ(干しダラ)。
バカリャウ料理は色々と調理方法があり、なるべく色々なものを食べてみたかったわたしたちはハーフサイズのバカリャウ料理を2品注文した。
手前はBacalhau a Bras(バカリャウ・ア・ブラス)
バカリャウとたまねぎを炒め、千切りのフライドポテトをあわせ、卵でとじた素朴な家庭料理。
奥はBacalhau na Brasa(バカリャウ・ナ・ブラサ)
ナ・ブラサとは炭火焼の意。
つまりはバカリャウの炭火焼だ。
あまりにも付け合せのじゃがいもの量が多すぎて、本当に度肝を抜かれる。
これでハーフサイズだというから驚きだ。
この一皿だけで1人でお腹一杯になってしまうこと間違いない。
古くからあるこのお店は、最近改装したそうで、中は綺麗だった。
最初はお客が少なかったが、夜が深まるほどに客は徐々に増え、わたしたちがいた2階は賑わいを見せていた。
さて、閉店までいたわたしたち。
1番最後の客だったような記憶がある。
これだけ食べて飲んで、4人で€49。
1人あたりの金額を考えると驚きを隠せない。
お姉さま方は沢山のことを教えてくれた。
それはポルトガルの話からはじまって、これまでの旅の話、サッカーの話、沢山の旅のこと。
やはり料理は素材や味も重要だが、何よりもまず一緒に食べる人なのだ。
賑やかな食卓は、これまでの2人の食卓とは違って、本当に楽しかった。
心をオープンにして、色々なことを受信して、目の前に起こる出来事全てをありがたく受け入れることで
旅はこんなにも楽しくなる。
連絡先を交換し、お互いのこの先の旅が楽しくなることを祈って、お別れとなった。
今でもお姉さま方は、私のこの日記を読んでくれていて、そしてポルトガルのテレビ情報を教えてくれる。
そのたびに私はあのときのあの風景や一緒に食べた時間を思い出し、心にぽっと小さな火が灯って温かくなる。
それは、この地に行かなければ生まれなかった出会い。
旅はまだ続くけれど、ここまででも沢山の人と出会えた。
日本人、ポルトガル人、人間の心に国境はないのだ。
日本人との出会いもとても嬉しかったし、ポルトガル人との出会いもとても嬉しかった。
ベッドに入り、眠る直前に沢山のことを思い出した。
そして明日の出会いをまた楽しみに想いながら、旅の疲れのせいかすぐに眠りについた。
お別れする頃にはポルトの雨はすっかりあがっていた。
明日は晴れに違いない。


