歩けども歩けども*10/2
目的のワイナリー見学も終えたし、夜には大事な旅の約束があったので、そろそろドウロ川南岸(ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア)を去ろうと思う。
北岸の町に戻るには、来た道を引き返せばよいのだが、さすがに歩き疲れたし酔い疲れた。
実はドウロ川に大きく架かるドン・ルイス1世橋にはメトロが走っていて(メトロといっても町郊外は路線バス)
北岸と南岸は極めて簡単に行き来できる。
というわけで、ワイナリーを出たわたしたちは南岸のメトロの駅、『ジャルディン・ド・モーロ』を目指すことにした。
さようなら、ワイナリー。
このようなきつい坂を何度も登るわたしたち。
目指す駅は、ドン・ルイス1世橋の1番高い位置に当たる高さにあるはずなのだ。
(メトロは橋の1番上を走る)
そして道に迷う。
歩けども歩けども、駅らしきものが見当たらず、どんどんと路地裏へと迷い込んでしまう。
行きに通ったワイナリーの石垣の道とも異なる、庶民的な別世界へ。
目指す方角はあっているはずなのに、そのうち橋まで見えなくなった。
それでも歩き続けると、再び道が開ける。
ああずいぶん高くまで登って来たものだ。
これなら普通に来た道を戻っておとなしく坂を下りたほうが楽だったのではなかろうか、
と、思ったりもしたが、目の前に広がる沢山のワイナリーの屋根、そしてドウロ川。
さらに南岸の街を知ることが出来たからいいのだ、これで。
ただし足はもう棒のよう。
目指す方角にまっすぐ登りたいのになぜか下ってしまったりと、前途多難で先行き不安なわたしたち。
ドン・ルイス1世橋はまだまだ遠い。
でもこの橋と両岸の景色はやはり感動的。
道に迷ったり、かと思えば美しい景色に夢中になったり、
とはいえ所詮は道に迷っていたんだということを思い出してまた焦ったり、
そしてそろそろギブアップ。
だいぶ前からギブアップしているのだが、道を尋ねようにも人にも出会わない。
道に迷いつつもちゃっかり色々な文化や建物には興味津々で
こんなかわいい幼稚園(?)を見つけて一瞬はしゃぐ。
そしてまた道に迷い凹む。
歩けども歩けども、駅にはつかず。
おまけに急に、雲行きまで怪しくなってきた。
と、そんなときに、とうとう我らに救世主が現れたのである!
忘れることのできない旅の出会い。





