ドン・ルイス1世橋から対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアへ*10/2
ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアのお目当てのレストランに向かうべく、ドウロ川へと向かう。
川に架かる大きな大きな橋、ドン・ルイス1世橋を渡って対岸に向かうため。
小さな道を下っていくと、ドウロ川に出ることができた。
とうとうポルト歴史地区のシンボルとでも言うべきドン・ルイス1世橋の下にやってきたのだ!
列車に乗ってサン・ジョアン橋からポルトに入る際、ドウロ川に大きな橋がかかるこの光景をみて
自分はやっとポルトという街に辿りついたのだ!と心が躍ったのだった。
ドウロ川という穏やかで大きな川を取り囲むように、北岸と南岸にはそれぞれ小さな家が隙間なく並ぶ。
そしてそのドウロ川にかかる偉大な橋、ドン・ルイス1世橋。
橋へと続く川岸の道は、大衆向きの食堂が多く並ぶカイス・ダ・リベイラという名のレストラン街。
鮮やかな色のかわいらしい建物がぎっしりと並ぶ通りは、歩くだけで楽しい。
いかにもポルトらしい平和な風景。
川を挟んだ対岸の光景、そして穏やかなドウロ川の眺めとかわいらしい小さなお店たち。
ポルトという街を思い浮かべるとき、まずこの川沿いの光景が目に浮かぶ。
ドン・ルイス1世橋の下には、お洒落な舟がプカプカと浮かんでいた。
昔は本当に、こんな舟が行き来していたのだろうかなんて考えつつ橋を見上げる。
近くで見ると、この橋のあまりの大きさに驚く。
このような橋を建てようとしたポルトガル人を尊敬する。
この美しい橋の形状にもまた、感動する。
ここにしか存在しない鮮やかなリーチを描く橋。
対岸までメトロで行くことも出来るのだが、わたしたちは橋を歩いて渡ってみる。
距離としてはそれほど長くないので、歩いて渡ることをおすすめします。
そして橋の上からドウロ川北岸の街をあらためて眺めてみた。
反対側、対岸のドウロ川南岸(ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア)を眺めると、圧倒的なワイナリーの数に驚く。
川を挟んだ北と南は、全く異なる表情を見せる。
橋を渡り終わり、南岸へ到着すると、空腹感は限界に近づいた。
早くお目当てのレストランに行きたいのだけれど、どうも川沿いの景色には惹き寄せられてしまう。
私は川のあるヨーロッパの景色がとても好き。
南岸に到着して改めて、北岸の街を眺めてみる。
起伏の多い街。この国の商業の中心地。
だけど大航海時代からの風景はきちんと残っているんだな。
現在のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア(南岸)は、ローマ帝国時代にはカーレ(Cale)と呼ばれる州であったそう。
ドウロ川の河口の街が、港Portusの役割をもっていたので、ここはポルトゥス・カーレと呼ばれていた。
つまりこれこそがポルトガルの語源なのである。
ポルトガル発祥の地は、リスボンではなくここポルト。
大航海時代の幕開け、エンリケ航海王子のモロッコのセウタへの攻撃も、ポルトが出発点だったのである。
ドウロ川は歴史を見守ってきたのだ。
そんな大航海時代に思いを寄せつつも、わたしたちの空腹はもうとっくに限界値を超えていて
なかば走るようにレストランへと向かったのであった。










