令和3年に入ってもう2ヶ月経ちます。

少しづつスポーツの公式戦もだんだんとそれぞれの運営のやり方を見出して来たかなと思います。

 

自粛、自粛で止めようの発想から、少しづつより注意をしてより準備をして取り掛かる発想に移って来ているのは良い流れと思います。

 

 

 

 

チーム作りもどんどん進化して来ています。

チーム作りの「立体化」していく仕掛けをして7年ほど経ちますが、立体化していく雰囲気がスポーツ界にじわじわと始まっていますし、選手育成もそれまでの心技体だけではなく、プラスして思考の部分にも少しづつ注目する雰囲気が広まりつつあるのは嬉しく思います。

 

しかしながら、じわじわと雰囲気で、

 

「風」や「空気」

 

が出来ているので、その反面で解釈の違いや勘違いが、受け売り指導者や実践していない指導者から

 

”マジックワード”

 

として広がりつつある部分も見られます。

 

 

 

 

今日は、

 

「ゲームモデル」 

 

Game Model 

 

について、ゲームアウェアネスプログラムで整理されている部分を少し書こうと思います。

 

 

ゲームモデル=Game model 

 

は、

 

◼️ どんなプレーをしたいのか

◼️ 誰が何をしたいのか 

◼️ プレー原則 プリンシパル

 

等で説明されている事が多く、サッカーから(ポルトガル発信という情報もあります)生まれたものが主に広がっています。

 

 

最近、寒いのか暑いのか分からないですよね。

 

 

 

 

では、質問。

 

● ゲームモデルは何を根拠に作る?

● ゲームモデルを作ったらどう使う?

 

まず、ゲームモデルを何に根拠に作るのか?ということですが、ここに矛盾が生まれます。

 

ゲームモデルをプレー原則に沿って作ります。

とか、

ゲームモデルは僕らのやりたい事を意思決定しやすくする為に意思統一したい為に作ります。

とか、

 

説明されるんですが、ゲームモデルが”イコール”でプレー原則とかやりたいゲームとか言って説明しているのに、あれれ?と思うわけです。プレー原則ややりたいゲームのイメージとはゲームモデルそのものを指すには不十分です。

 

 

 

 

 

 

ゲームアウェアネスプログラムでは、SOP(Strategic Operation Program)というマッピングされ可視化されたものを使って運用していきます。

その中に、ゲームモデルも登場しますが、ゲームモデルは、「ポリシー 政策」の項目に出て来ます。

 

政策の項目の中は

 

◼️ ゲームモデル

◼️ プレーブック

◼️ ターミノロジー(用語)

 

で成り立ちます。

 

政策=ポリシーは

 

「”方針や方向性を示すもの”のうち、自分たちが具体的に体現したいもの(具体的なゲームモデルや、プレイブック)のこと。」

 

と定義つけしています。

 

 

Bリーグの地方開催に招待してもらえました。運営からチーム戦術等、Bリーグ視察は楽しかったです。

 

 

 

政策の構成要素の中に出てくるゲームモデルは、

 

●どんなゲーム運びにしたいのか?

●運営モデルやプロジェクトの進行イメージ 

 

のことを指し、これは、戦略=ストラテジー、作戦=ミッションの項目に紐ついていきます。

 

戦略=ストラテジー

は、 アイデンティティ、ビジョン、文化、歴史 を含むもので、どんなプレーをやりたいかについては、この戦略の項目のアイデンティティに入ってくるので、ゲームモデルの具体性からすると抽象的なので、この辺りはマジックワード化してぼんやりしています。

やりたいプレーというのはここに入って来ます。

 

自分のチーム(組織)のゲームモデルを何の根拠を持って作って、どう使って行くか、ということですが、

 

◼️ 実際に参加するグレードのゲーム構造

◼️ 自分たちの達成したい像は何か

◼️ 自チーム(組織)の強みと弱み

 

を根拠に作ります。戦うステージで自分たちの強みが出やすい為にはどこにフォーカスを当てていけば勝てるようになるのかを、そのゲーム構造の中から選んでKPI(指標)を立てて作ります。

 

 

残り5分の攻略、それにつながるまでのプロセスは興味深かったです。

 

 

 

あとは、このゲームモデルが可能なプレーモデルをプレーブックに可視化して行き、それを作り、優先順位を立ててプランニングして行きます。

 

そうやって政策が固まったら、その政策を持って、ミッション=作戦たてをする事に移行して行きます。

 

 

ゲームモデルが抽象的で、囚われたフレームワークみたいになって来ているのが、現在、危惧しているところです。

ゲームアウェアネスプログラムでは、よりリアリティを持った、チームの強化につながりユニークさを持てるようなカスタマイズ型に作成されています。

 

政策=ポリシーは、指導者側(組織だと経営陣)が作って、チーム全体としては、少しづつ作り上げていくイメージなので、具体的に体現したいことを実現するために必要なことから組み立てていくことが良いです。

 

○ 戦略にもとづいた方針、方向性

○ 具体的なアクションを体現するための要素

 

ということがゲームモデルになります。

 

 

社会人サッカーも視察行きました。これはこれで面白かったです。

 

 

 

例えば、2019年ラグビーワールドカップ以降のヨーロッパでの国際試合で勝てるゲームモデルを作ろうと思うと、

 

① ブレイクダウンの総数200回で支配出来るフィジカルとスキル

② キック40回を使い分けるキックオプションとキッカーの人数配置

③ タックルミスを20回以内に抑えるためのディフェンスシステムと個人スキル

 

と仮定して、それをより具現化する各リスタートプレーからのストラクチャーアタックとディフェンス、アンストラクチャーからストラクチャーに戻すプレーポリシーを整理してプレーブックに載せます。 

それを①から③をそれぞれ作戦=ミッションとして、1ヶ月ごとにフォーカスしてやっていくとか、①から③を同時に選手に示してゲームをやりながらプレー再現出来る選手をセレクションして行くとか、そういう風に作って、使って行きます。

 

 

脳神経の事とかも掘り下げてゲームアウェアネスやってます。

 

 

 

この分野は、トップリーグの外国人監督とディスカッションしても、まだまだぼんやりしている部分であるので、どんどんアイデアをシェアして行こうと思います🤘 

ラグビーだけではなく他のスポーツでも行けますので、ご縁があれば是非!

 

フットサルにも連れて行ってもらいました。あんな人やこんな人の有名人たちも元気はつらつでした。

 

 

 

T🐘