早くも2017年も1ヶ月が経とうとしてます。
 
本当に早い、速いですね。
 
毎日の天気予報で、寒波が来るだの、雪が降りそうだの、晴れて寒暖の差が大きくなるだの、なんだか天気予報が気になって天候の備えばっかりをしている間に1ヶ月経過ー、みたいな印象です。
 
 
シーズン最終戦もなかなかの激戦でした!
 
 
レフリーの方も大きい試合の割り当ては終わり、シーズンオフになりました。
シーズンオフになった途端、いろいろなことをやり始めるのは、毎年の自分にとってのルーティーンです。トップリーグの割り当てが終わった途端、毎年毎年、どこかに2週間くらいラグビー全く関係ないところに行ってみたいなぁ、と思いながらも、こんな1年がかれこれ2003年から続いています。
 
 
花園ラグビー場は改修工事に入ります。近鉄ライナーズのホームスタジアムで、最後のトップリーグ公式戦のレフリー担当を出来て、本当に光栄です。
 
 
 
僕の大師匠レフリーの真下さんは、口すっぱくいつも言ってらっしゃいました。
 
「レフリーぶらず、レフリーらしく。」
 
レフリーのふりだけして威張ったり、ラグビーに対する尊重を忘れたり、日々のルールやラグビーの研究を怠ったりせずに、レフリーらしく健康で健全で謙虚でいて、グランドの上では大胆にゲームやプレーヤーのことを思いながら振舞う、といったような内容のことです。
細かく掘り下げて行けば、他にもたくさんのことがあり、レフリーの基礎や基本のテクニカルな部分も繊細に色々とあります。
 
 
僕の豪州での古巣クラブのGPSクラブの後輩アンソニー・ファインガ君、日本IBM時代のチームメイト高君。
 
 
 
僕が2003年に初めてプロレフリーになった頃、レフリーとはなんぞや?という定義はありませんでした。1995年に世界のラグビーがプロ化を初めて8年間経った日本ラグビーで、僕自身がプロになった時に、「じゃあ、プロとして何をすればいいんだ?」というシンプルクエスチョンが頭に浮かび、僕の師匠の斎藤直樹さんに「そもそもレフリーの定義ってなんですか?」「日本のレフリーってなんですか?」と尋ねました。
明確な答えはありませんでした。
プラクティカルに海外の情報をかき集め、断片的にまとめたものは恐ろしくたくさん引き出しに持ってらっしゃいました。
 
じゃあ、僕が日本のレフリーとは、を自分の活動で定義化します。
と、いうことで、師匠や先輩に教わったことを、現代ラグビーの形に進化・変化・明文化することを始めました。
 
 
試合は快晴だったのに大阪から帰る頃には大雪!!!
 
 
 
ファンダメンタルテクニックやレフリー適性、またハイパフォーマンスレベルでの適性と形にしました。
セブンズやフィフティーンのワールドラグビーの研修マニュアルにもいくつかアイデアは採用してもらえました。嬉しいことです。
 
 
 
トップリーグアワードでの立派な賞の受賞。レフリーにこういう機会を与えてくれて本当に感謝します。
 
 
 
その中の一つでもある、
 
Referee の ”C”
 
ってご存知ですか?
 
レフリーには適性として必要な”C”がたくさんあります。
 
Consistency 一貫性
Credibility 信頼性
Communication コミュニケーション
Control コントロール
Continuity 継続性
Composure 落ち着き
Calm 静かさ
Concentration 集中力
Character 特徴
Courage 勇気
Conscience 良心
Clean 清潔さ
その他
 
 
 
トップレフリーとして、普及の場にも積極的に足を運びます。多くの方々の署名活動や尽力があり、ラグビーお断りだった等々力陸上競技場がラグビー解禁になりました。歴史的なことです。素晴らしい。
 
 
一つ一つのことについては、いつか掘り下げていくということにして、競技自体がマルチプルな多様性を特徴として持っているので、その競技を任されているレフリーの役割にはたくさんのスキルや適性が必要になってきます。適性を1日で身につけることは不可能ですし、その適性が身体に染み付くように普段から意識して良いプログラムの中で生活して行かなければ、そんなもの得られません。
意識していくためには、こういった知識を得られる師匠や先輩がいなければ始まらないですし、そればっかりやっていると今度は凝り固まってしまって頭でっかちになったり、ダイナミックさを失ってきます。
 
シーズンオフになったら、毎年いろんな方々とアイデアを交換して、育成や普及にも積極的に足を運んで、色々と広がっていくといいなと思います。
 
T🐘