U18立正大カップ行ってきました。
大会の感想は、感動でした。
素晴らしい第一回大会でした。
今週は金曜日にトップリーグのTMO(ビデオレフリー)の担当のみだったので、土曜日はペーパーワークしたりビデオレビューをしたりして、日曜日は家にもそう遠くないということで大会の若手レフリーサポートに出かけてきました。
今回が初めての開催となる女子U18のセブンズ大会ですが、色々な意味で普及には非常に重要な大会となったと思います。
参加チームは、
千葉ペガサス
関東学院六浦
栃木ストロベリーズ
東海大翔洋
東京女子
大泉高校
合同 A
合同 B
の8チームが参加して行われました。
とても素晴らしかった点がいくつもありました。
ワールドセブンズさながらの2日間トーナメントにした点。
チームで宿泊し遠征大会形式にした点。
マッチオフィシャルは全ての試合で女性のみで担当した点。
それと、最高だったのが、7人制日本代表のオリンピアンと高校生たちが交流しながら大会運営をしたことでした。
オリンピアンたちが、1チームに1人づつリエゾンとして配置されて、ウォーターをやったりアドバイスをしたりして、チームと一体になっていたのは、素晴らしいアイデアだと思いました。オリンピアンのしかもキャプテンですよ、チームメイトが。それは一生に一度の良い体験ですね。
僕は、マッチオフィシャルのレフリングをビデオ撮影係やったり、飲み物を買ってきたり、荷物番をしたり、主催者の立正大の方々と意見交換をしたり、1日本当に楽しかったです。
鈴木彩香選手、的確な指示!
栃木ストロベリーズが優勝をしました。
その後閉会式、表彰式が行われ、集合写真を撮って素晴らしい第1回目の大会は無事に終了しました。
リーチ選手の妹ですよー。
全部終わった後に、せっかくグランド使えるので、笛の練習しよう、ということになりました。
若手のレフリーたちは2日間レフリーしたりアシスタントしたり走り回って疲れているはずなのに、とても元気でエネルギッシュでした。
大黒田ゆめ選手、サポートのジュニア選手と!
笛の吹き方の特訓を約30分くらいやりました。
ちょっとコツを掴みかけて上手くなる兆候が見えたところで練習を終えました。
それで良いんです。
パフォーマンスは、
知る(知識)
→ 分かる(理解)
→ 出来る(パフォーマンス)
の段階を経て身につきますが、多くのコーチの方々の指導を見ていると9割くらいの方々は、
分かる → 出来ない
を教えてます。
せっかく分かっているのに出来るまで訓練していなかったり、分かったことで出来たと思い込んでいたり、出来たり出来なかったりしているのに出来たと思っていたり、ちゃんと出来ていません。
中村千春キャプテン大活躍!
今日の女子レフリーたちは、理解していてもなかなか思い通りに音がコントロールして出せないことに気づきました。これが本当に重要です。
彼女たちはやってみて出来ないと「たいぞうさん、もう一度やってみてもらって良いですか?!」と何度も聞いてきました。
何回も何回もやっているうちに、少しづつコツをつかんできます。
これの”コツの感覚”が大切なんです。
堀越正巳監督も!
”分かる→出来なくなる”コーチングは、
やって見せられない
ベンチマークを見せられない
反復訓練しない
出来ている出来ていないを言えない
出来ないことをダメだしする
出来るまでやらない
出来るコツの種類が少ない
から、いつまでも出来ません。
”分かる→出来る”コーチングは、分かったつもりにせずにきちんと実際にパフォーマンスで出来るようにします。それぞれに適性がありますから、その適性に合わせて手法も選ばないといけないし、一斉指導なんて昔々の統制型の教え方のマインドの人たちなんてもってのほかで、習得したいと意欲のある人たちに合わせて反復訓練をキツくしたり緩くしたりコントロールしないと上手くいきません。
出来るようになったら、”教える側”ではなくて、”学んだ側”の実質的な達成感や喜びに変わるので、その後のマインドセットにもモチベーションにも大きく影響していきます。
ハードワークとグッドレフリング、お疲れさまでした!
何年やっても成長が見えない人たち、それなりの理由があるし、やはり教える側の力のなさが一番の要因です。
ありがちなのが、先輩や指導者側が自分たちは経験的にいろんなシキタリややり方を知っているから良いかもしれませんが、それを経験してないシキタリ知らない子どもに対して一度ミスをしたからと言って半ば破門みたいにしたり、その出来事を言いふらして陥れようとする人たちたくさんいます。
それは先輩や指導者側の問題。あと、人の魅力というか求心力の問題も大きいですね。
今日は、本当にポテンシャルの高い態度の良い若手レフリーたちや選手たちとの素晴らしい1日でした。
T🐘