最近ノーベル賞受賞が免疫システムの解明と癌治療薬だったこともあり、免疫の働きにまた光が当たってます。

しかし、医学生理学賞の利根川進先生も抗体多様性解明という免疫に関する研究で受賞され、ノーベル賞に近いと言われ亡くなられた多田富雄先生も免疫研究者でした。

 

しかし、免疫のメカニズムが解明されてもアトピーの根源治療無いのが現状です。

 

また、免疫システムと自律神経は密接に関与しており、交感神経優位と好中球優位、副交感優位とリンパ球優位の関係は分かり易くこれを示しています。

 

以前、書いたのですが好中球は不特定の敵と戦う道具としてフリーラジカルを産生します。

これは敵(細菌感染等)が来たときの短期決戦では極めて有効です。

敵が分からないのですからマシンガンを乱射するイメージです。

 

しかし、交感神経優位つまり過度のストレス状態が長期に持続すると生体へも悪影響があります。

腸管の粘膜障害である潰瘍性大腸炎などは、その好例と考えます。

少し飛躍しますが、パーキンソン病や突発性難聴なども私は、交感神経優位の過剰継続と関係あると私は考えます。

 

脳外科医として時にパーキンソン病の投薬行う場合もあるのですが、とても生真面目で几帳面な性格職歴の方が多いと感じます。

突発性難聴とストレスは、医療に携わる者には常識です。

 

アトピー、潰瘍性大腸炎、パーキンソン病、突発性難聴と病態は様々ですが、様々なストレスの個々人の多様な表現型と

考えます。こうした病気に対処療法でなく東洋医学的アプローチは極めて有効と私は考えます。