アトピー性皮膚炎においては、時に急性増悪する場合があります。

 

特に、漢方などで治療中などでも、皮膚のターンオーバーが著しく高い状態などにおいても起こります。

こうした場合、アトピーの増悪以外に感染が起こっている場合も要注意です。

 

非常に悪化した状態のアトピーは、皮膚の状態はヤケドと同じ病態と考えた方が適切です。

重症熱傷では、皮膚のバリアーが破綻し感染管理が重要なのと一緒です。

採血で白血球、好酸球の増加はこれらの鑑別になるかと思います。

僕自身も一時的に感染起こした時期があると考えてます。

これは、後から考えると感染だったなぁ という感じなのですが。

 

実際、医師として働くようになってICUなどでアトピー性皮膚炎の患者さんが敗血症で治療されていることに

時々遭遇します(敗血症とは、血液中で細菌が繁殖する命に係わる感染です)。

 

アトピー性皮膚炎の辛さや怖さは、経験した人分からないことも悲しい病気です。