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目の前には芸術が広がっている。

まばたきという名のシャッターで、
永遠という瞬間芸術を、
毎日見ている。

玄関も、天井も、テーブルの上も、
テレビも、窓から見える景色も、
芸術がある。

それを切り取り、
音楽にするのがおれの仕事。
そして心を動かす発明がなければ、
おれの必要性がない。


かんちがいされたくないのだけれど、
ギター持って、机に向かうだけが、
曲作りじゃない、
酒を飲む時も、テレビを見る時も、
友達に会う時も、散歩する時も、
自分が息を吸うすべてが、
曲作り。

その波を邪魔するものは、
たくさんある。
本当に、やめてくれーって思う。
どうして邪魔するんだよって思うが、
そう感じる俺が悪いだけ。
情けないとまではいわないけれど、
足りないなあと思う繰り返しの中に、
光をくれる瞬間がある。




コントロールできたらなあと思うけれど、
曲ができるのは、
天候のようなものに感じている。
虹のようなもの。
雲のようなもの。
雨のようなもの。
雪のようなもの。

機械で作るものではなく、
手作りで生むもの。


流れ作業で作れない。
1曲に数ヶ月かけることもある。
ヒバリも数ヶ月かかった。

今は、
同時に3曲作ってる。



そのうち、
メンバーに好かれ、
ライブでやる曲はほんのひとにぎり。
ほとんどが、
そこまでたどりつかない。
それはそれで、
悪い曲ではなく、
タイミングが悪かったのだろう。



心を打ちたい。
そして衣食住音。

そう想ってもらえるひとつを発明したい。

世の中の流行にフィットするだけのものは目指していないのだろう、
おれじゃなくても作れる。
作っている人がいる。
そうじゃなくて、
人の道を作るような、
発明を目指している。


太陽族じゃなきゃダメ。
そういう、1曲が、
そういう生き物になるんだと思う。






そんな気持ちで曲を作ってきた。
時々そんな気持ちになれなくて苦しむ時間も必要だ。

カメラのレンズのピントが合うように、
曲ができるきっかけが生まれ、
その写真を、
時間をかけて手で描いて現像する。
色味や明るさなど、
編集は言葉使いで調整し、
ろうそくのように身を削りあたりを照らす、
初歌いの音源が生まれ、
それをメンバーにメールする。



それを今年は、
「初録り」
という作品にして100枚だけ作らせてもらったが、
ドッコイツアーから枚数決めて、
また新しい初録りを作って販売したい。
なんかしら、季節に1枚発信したい。
そして、バンドの演奏に想像を広げてもらえたらうれしい。
楽しみにしててね。

話はそれたが、
自分ひとりで曲を生んだ瞬間も未来が見えるが、
バンドで音が産まれる瞬間も、
未来が見える音がする。

道を作るスタート地点を、
決める感覚。




今の気持ちを書いて、
眠ります。

眠る時間も曲作り。
目覚めて浮かんで朝イチで曲を作る時もあった。
24時間仕事してる。
だから、生き方って言葉がしっくりくる。




今日はお酒お休み。
ノーアルコールビールと、
情熱大陸の前川貴行さんの放送を何度も繰り返し見ていた。


おやすみなさい。
年末のライブと、
年始のドッコイツアー、
楽しもうね!


花男



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