もしも僕がCDを出せたなら、

好きな女の子に、
好きだと歌を作れなくて、
ラブソングなんて書かないだろう。

ただその子が作ってくれたカレーライスというタイトルの歌を、
いつまでもいつまでも歌うんだろう。


もしも僕がCDを出せたなら、

まったく知らない人に、
ひとりじゃないよって歌を歌えないだろう。

たくさんのひとりを感じている自分は、
ひとりでも生きてくれた人へ、
ここにもいるよって歌を歌うだろう。


もしも僕がCDを出せたなら、

ヒットチャート目指した曲なんて、
1曲も作らないんだろう。

ただ、酒を飲んで笑える仲間や、
ライブハウスに会いに来てくれる人や、
なにも歌えなかった赤ん坊から育ててくれた家族が、
そういえばこないだの曲、よかったっていってもらえれば、
それ以上の幸せはないのだろうと本当に想う。


もしも僕がCDを出せたなら、

本当はお金なんて1円もいらない。

生きていくために必要だから、
考えてしまうけれど、
ほしいのは、心のドキドキだけだっていえる。
10代から変わらない。


もしも僕がCDを出せたなら、

ライブで歌う事を本当に楽しみにするだろう。
遥か彼方向こうの屋根の下で、
静かに聴いてくれている人たちが肩を寄せ合って、
抱きしめ逢う瞬間を一生忘れないだろう。


もしも僕がCDを出せたなら、

背伸びするような格好つけるなんて事は、
できないのだろう。

人間は格好悪くて弱くてさみしがりやだからこそ、
生まれてくる音楽が好きな自分は、
古く乗った自転車からでた錆や、黄ばんだTシャツの事や、
1日の終わりに会いにきてくれる夕焼けや、
自転車をこぐキーコキーコという音や、
涙の流れるスピードや、
そのあとに笑えた時の止まる瞬間や、
雨上がりの虹の世界と、その足元の泥水の力強さの魅力と。

そして、なんて事のない、
いつものことをいつもどおり歌うだろう。
言葉にしてなかった、いつものことを。


もしも僕がCDを出せたなら、

自分の年齢をタイトルにしたCDを作るだろう。

10代を歌う曲もいいが、
30代の自分を笑っちゃうくらい背伸びせず、
40代の自分を抱きしめて、
50代、60代、
80才になったって、
10年に1枚くらい作りたい。

そしてきっと、今を思い出したりするのだろう。
楽しかったけれど、
その続きが曲になっているのだろう。
その未来の1日は、今よりずっと、
味があり、太陽みたいに輝いているんだろうなあ。


34歳というCDを、
まるでファーストアルバムを作るかのような気持ちで作りました。


これまでの時間すべて、
出会いも別れも幸せも悔しさも、
みんなのお陰です。



もしも僕が、




CDを作りました。



とーどーけー。





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太陽族新作CD 「34才」
2014年5月5日から発売すたーと。


「34才」

1.KANATA
2.ハッピーエンドじゃなくていい
3.裸電球
4.あきらめた夢の向こう
5.バスよとまるな

1500円(税込)


ライブ会場と太陽族サイト通販限定で、
2014年5月5日から発売。

フライヤーや紙資料などないのですが、

ラジオや誌面で紹介してくれる方など、
banana-moon-records@taiyouzoku.com
まで連絡ください。


ゆっくり大切に届けていくので、
待っててね。


5月5日までもうすぐだ。
ドキドキドキ。


花男








5月5日(月・祝)  渋谷TSUTAYA O-WEST
(03-5784-7088)
 『5月5日は太陽族の日』 3マンライブ
◆開場/開演 17:00/18:00
◆チケット料金 3240円 
別途ドリンク代がかかります。

◆お問い合わせ:
ディスクガレージ
 050-5533-0888
(平日12:00-19:00)


チケット発売中!!

チケットぴあ:0570-02-9999
 Pコード:220-827

ローソンチケット:0570-084-003
 Lコード:77126

イープラス:http://eplus.jp

※0570で始まる番号は、一部携帯電話と全社PHS不可となります。


チケット予約は下記からメールにて!
ticket@taiyouzoku.com




  出演:太陽族、I-RabBits、TRIPLANE
  【オープニングゲスト】高木芳基(よっくん/ザ・マスミサイル)