今日は、
2人の自分がいた。

1人は、
おれは、悲しみや孤独を歌うのが合っている。
光でいえば、月。
または誰も通らない道の夜の街頭。
虫がダンスしている裸の電球。
そこでやっと、深呼吸できるよな自分。

もう1人は、
明るくて、元気な歌を歌っているという印象を、
持たれるのがすごく嫌な自分。

ちがうんだ、ちがう。
おれは明るくもないし、ポジティブでも、
はたまたまっすぐでも、ストレートでもない、
グチャグチャなんだ。




、、ここまで書いてそうか、
もとから1人しかやはりいない事に気がついた。
それって両方同じだ。


やはり、太陽みたいな歌を歌っているんじゃないんだよ、
歌いたいと、あこがれ思い続けている、
夜空のちいさな星ひとつなんだ。

それって、おれにとってはどんなものより、
あたたかい感情なんだ。


バナナムーンレコーズという名前も、
満月ではなく、
満月を目指している、三日月の気持ちを入れている。

結果、太陽のようにも、満月のようにも、
なれていないし、なれないのかも知れない、
でも、にらみつけているんだ。
そして毎日睨み付け「はじめている」という方がストンとおちつく。

これは弱音じゃないんだ、
自分の感情。


なんか、暗い事書いているように見えるかも知れないけれど、
自分の中では、おちつくような事を書いている。

ただ、この前ある人にいわれた事にハッとした。
ハッとした、というよりは、
ああ、そうなんだよ。と思った。


「最近、どうやっても暗い曲しかできなくて。」

「そうなんだ。希望もない曲なの?」

なんかさらにすっきりした。


なんだか上をにらみつけているような、
はたまた、下を見ると見える景色を愛するような。


例えば、希望がポツンと、
高い音でポツンと鳴った、確かに鳴ったピアノの音、真夜中の森の中。
そんな希望なら好きだ。

それは100人の声、爆音で「がんばろー!」でもいい、
小学生の「えいえいおー!」でも、もちろんいいんだ。
ひとりの帰り道、「あしたは見てろよ畜生目が。」でもいいんだ。

条件は、「うそ」がない事だよな。
ホントそうだよな。


ありきたりのように、
前向きな事を歌っている音楽が、
吐き気がするほど嫌いで。

希望という言葉も、キライになりそうだったけれど、
そうじゃないんだ。

何を想って音楽と向き合い、
感情を込め、
うまく演奏するではなく、
感情を込め、
そうすれば自然と、聴き手が聴き取りやすいように演奏したくなるさ、
やはり、感情だ。

歌う。
感じる
見えてる。
生きてる。
聴こえる。
感じる。

歌う。



汚い路地でも、それでも道を続けてくれるんだ。
きれいな自分の部屋より、すこし汚い自分の部屋が生活を感じたり。
酔っぱらいの千鳥足に、お疲れさまを感じたり。


人間、誰もが完璧じゃない、
だからこそ苦しんで、もがき、
だから、「笑顔」が素晴らしいんじゃないか。
それも、本当の笑顔だよ。


まだまだ書きたいけれど、
なにか、吐きださなくては前に進めないくらい、
なんか、動けなかったので、
ここで書かせてもらいました。

せえいっぱい生きてやるさ。

やっぱ、全部ひっくるめて、
上をにらみつけるような、
下を見てばっかでもそこの景色を愛せるような、
歌を歌っていく。

自分自身が、味方じゃないか。
誰だって。

読んでくれて本当にありがとう。
隣に寄り添ってくれている人がいる気持ちになりました。
曲作り続けます。


花男★