今夜はPOTSHOTというバンドの解散ライブに行きました。


今夜世界一いたかった場所


POTSHOTは今年で10年目。

俺が高校卒業まもなく出会い、今日まで8年間ほど側にいてくれたバンド。

ライブも何度も行った。

でも。

チケットを握り締めるのは今夜が最後なんだな。

最後の夜だ。

渋谷AXには、たくさんの人が、それぞれの思いを胸に、

ライブが始まって欲しいような、始まって欲しくないような、、

そんな空気に包まれていた。

そしてライブは始まった。

俺が初めてツアーやった時に聴きまくってた曲。

初めてライブ行った時にダイブの嵐を始めて目の前で見た曲。

クリスマスの日にライブを見に行った時のアンコールの曲。

長崎でのスカイジャンボリーに出演した時に、一緒にステージに上がった曲。

いままで聴いてみたかったけど聴いた事なかった曲。

アルバイトに行く時に毎日のように聴いていたあのアルバムの曲。

春に、夏に、秋に、冬に聴いた曲たち。

なんだかライブを見ながら

もう二度と見ることの出来ない瞬間の連続に、そんな自分の思いをかさね、

ひとつずつ「さよなら」と「ありがと」を心の中で思ってたら、

いよいよ最後の曲の雰囲気。

メンバーがみんな去っていく。

でも、トロンボーンのチャッキーさんが一人残って一言。

「今日、これの倍やるから。ちょい休憩。」

倍、、?

倍って、全部で何曲になるんだよ。ここまでだってもう、

20曲以上はやったんじゃないか?

そして出てきたメンバー。

久しぶりに見たTシャツ姿でした。(最近はネクタイ締めてたから。)

、、大好きなバンドの解散ライブは、あまり好きじゃない。

痛い。

でも、見届けたい。

逃げたくない。

最後までいっしょにいたい。

歌を少しでもいっしょに歌うと、涙が出ちゃうなと、自分でわかった。

動けなかった。

でも、いよいよアンコールの最後の、いつもの曲。

その時だったんだ。

舞台そでから、なんとKEMURIのベーシストの津田さんがステージへ。

そしてPOTSHOTのギターのさとしさんの頭をくしゃくしゃにして笑って抱きしめてた。

さとしさん思いっきり泣いてた。

実はPOTSHOTとKEMURIは、同じスカパンクバンドとして、

スカパンクシーンをひっぱっていたし、ライバルでもあったと思う。

その戦友を必死に抱きしめていた姿を見て、

とうとう解散を確実に実感。

いままでステージ上に、KEMURIのメンバーが上ってくるシーンは見た事がなかった。

だんだんすがすがしい気分になった。

最後の曲が終わった。

ステージには誰もいなくなった。

POTSHOTはどこにもいなくなってしまった。

でも、みんな忘れないと思う。一生。

うん。

楽しかった。

最高だ。

またひとつ、チケットを心が裂けそうになりながら買いに行くバンドがいなくなっちゃったけど、

このチケットからはいつまでも、今夜の歓声が聴こえてくるんだと思う。


最後の約束


ありがとうPOTSHOT。


花男★


スカパンクなんてジャンル自体おかしーだろと。

若者の音楽だろ、どーせと。

ファッションだけだろと。

最近人気なくなってきたからやめんのか?と。

何も知らない奴に限って偉そうに、「やめんなよなー」と。

もう年なんだろと。

そんな言葉たちを結構聴いたり見かけたりした。

バーカ。

だまれ頭でっかち。

新しい文化をひとつ作り上げた男たちの冒険をバカにするな。

頭突っ込む勇気もねークセに偉そうに。

用意された赤いじゅうたん、鼻を高くして歩いてろ。

俺はPOTSHOTの生きざまが好きだったし、これからもそれは変わらない。

誰になんて言われても。