【奇譚ルーム】
著者:はやみねかおる
出版社:朝日出版
ISBN:9784023316591
発売日:2018年3月15日
【作品紹介】
ぼくが招待されたのは、SNSの仮想空間「奇譚ルーム」。ぼくをふくむ10人のゲストが、奇譚‐不思議な話‐を語りあうために集まった。そのとき突然、発言主不明のふきだしが現れる。「わたしは殺人者。これから、きみたちをひとりずつ殺していくのだよ」殺人者とはいったいだれなのか?死の制裁にはなんの目的があるのか?衝撃のラストがきみを待っている!
(ブクログ/作品紹介・あらすじから引用)
【感想】
表紙が可愛いと思って、図書館からかりて読み始めました。
横文章っていうのかな?昔のケータイ小説みたいな感じに書かれていて、懐かしい!バーチャル空間でチャット機能を作品で使用してるからなのか、キャラクターの会話がチャット方式でされている感じになっています。ちゃんとアイコンもついていますし、どのキャラクターがどのアイコンを使うのかは、最初でイラスト付きで説明があるので分かりやすい!表紙も含めて可愛らしい絵なので、読んでて文章と共にイラストのおかげで没頭できたと思います。
登場人物が10人いるんですが、初っ端から1人VS9人みたいになります。そりゃ、そうだ。いきなりルームのホストが「奇譚を話をしてもらって、面白くなかったら殺していきます」みたいなセリフがあったから。最初から空気が怖くて、これは夜に読んだのは間違えかなって考えるくらいに。段々読み進めていくと、真相が分かってきて落ち着いたんですが…驚いたのが、10人の登場人物いるのに、本当に実在するのは2人だったってことです。読んでる途中で気づいたとき、納得と驚きが同時に来ました。似たようなお話を1度、別の作品で大分前になるんですが…読んだことがあります。読みながら、「そうなのかな?」と自分の中でずっと考えていました。まさか、当たるなんて(笑)どのキャラクターが実在するのかは、読む楽しみとして伏せておきたいと思います。序章を読んだ恐怖と後からキャラクター達が犯人捜しをしながら、何かに気づいていく姿が印象的でした。最後の解説を読んでいると「あのキャラクター、なんであんな行動をしたのか…こういうことだったのか。」って理解できます。
一番、私が驚いたことは…この本が児童書だったということ。初読みの作家さんだと勝手に決めつけて、最後まで大人向けだと本当に思い込んでいたんです。本格かは分からないけど、ミステリー小説だと思って読んでいたんです。あとがきを読んでいる時に”著者の名前を知っているな“と気づいて、『トム&ソーヤ』シリーズや『怪盗クイーン』シリーズ、『名探偵 夢水清志郎』シリーズの著者というのを思い出し、読んでいたのが児童書だと分かったんです。だから、難しい読み方する漢字の所には全部フリガナが振ってあったんだ。イラストも私が好きなゲーム『刀剣乱舞』で描かれているイラストレーターさんだと知って、“そりゃ私の好みにはまったのか“と納得してしまいました(笑)
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