「この股関節のレントゲン写真で、なぜこんなにうごくことができるんだ?!」



高校生の時に、とても酷い交通事故にあったケータ君。

事故後の一年をほぼベッドで過ごしたという大事故&大怪我。


大腿骨などを複雑骨折しずっとビッコ引いて暮らしてきた。

股関節も


「いつ人工関節になるかわからない」


と医師団から言われ続けて10年が経とうとしていた。


そんな時に、私の元に武術を習いにやってきた。大東流という合気道の源流の古の武術だ。


膝行や三角跳び、四股などの武術鍛錬。一ヶ条の技などを経験して、四年を過ぎる頃には、手術した側の股間節、脚の動きがスムーズで力が入るようになってきていた。


なにより、この武術の魅力に惚れてくれて、いつも楽しそうに稽古してる姿が印象的な最近だ。


先日、年に一度の股関節の検査で千葉まで。いつもの医師団に診てもらって、


異常無し!


のお墨付きをもらって三重に帰ってきた。その際に言われたのが、冒頭の言葉。


「こんな(異常な)形の股関節のレントゲン写真なのに、なぜにこんなにちゃんと動く?」


と。ある意味、最高の褒め言葉。


稽古では、何一つ無理はしていない。


「痛いとか、違和感のあることは絶対にしなくて良い」


と最初から言い渡してあるし、本人も守っている。


それでも、日常生活ではやらない動き、深い広い可動域。そして、何より楽しい気持ち。


継続はチカラと言うが、癒すチカラもあるのか?!と今回はまざまざと見せつけられた。


人体は不思議だ。いつも、想像を超える可能性を秘めている。