問題の医療体制
カナダに来て2週間が経ち、いつも通り朝目覚めると左耳が聞こえずらい!?
普段が100だとすると60くらいしか聞こえない。そして、頭痛とめまいが。。。
強い閉塞感を感じ、耳抜きをすると激痛が走る。ただ事ではないと思いすぐに病院に行くことを考えました。
ホストファミリーに相談すると、カナダまずはウオークインクリニックに行くことをお勧めされました。
ウオークインクリニックとは、ファミリードクターがいない場合にいく病院のことです。
ファミリードクター:家庭の主治医。移民者はいない場合の方が多い。
ウオークインクリニック:簡易診療所。ファミリードクターがいない人が行く。
ER:緊急外来。ファミリードクターがいない、ウオークインクリニックが時間外の場合、緊急を要する場合に行く。
私は朝8時から始まるウオークインクリニックに7時から並びましたが、整理券を受け取ることができず診察ができず。
緊急外来に行くことを決めました。
緊急外来の流れ
待ち時間はかなり短い3時間でした。周りの人に聞くと平均6時間ほどだったので本当に運がよかったです。
緊急外来とあって、緊急性の高い患者から優先されます。
診察の流れは下記の通り
①受付のための受付 →パスポートを提出(ヘルスカードがあれば治療費は無料)
②受付 →血圧、熱など測り、緊急性があるかないかを判断
③待機 →2時間ほど
④病室に呼ばれる →医者と助手の2人が診察(5分程度)
⑥薬局で薬をもらう →病院内の薬局で薬をもらう
まず驚いたのは、病院の入り口で女性が倒れていて医療従事者による心臓マッサージがされている最中でした。そして待機中には手錠をかけられた男性が警察官2人に抑えられながら病室に向かっていきました。緊急外来ということもあるのですが、カナダの治安を痛感しました。
私の場合は、③待機が2時間で済んだのですがこの待機時間が6時間だったり、10時間だったりするらしいです。。。
治療費
すべての合計金額は当時の日本円で約15万円。(当時のレート 1ドル=115円)
内訳は以下の通りです。
①診察料 :約5万円($450)
②病室台、人件費など:約10万円($897.5)
③薬代 :約3000円($24.14)
①診察料 ②病室台、人件費など
③薬代
①は前払い。②の請求書は治療が終わってから2週間後くらいに家に郵便で届きました。
高い。。。。②は日本では馴染みがないと思いますが海外ではよくある話らしいですね。。
私は一年間で約25万円(治療費無制限)の保険に加入していたので全額返ってきました。加入するときに値段が高くてもっと安い保険にしようか迷いましたが、この保険に入っていてよかったです。
ヘルスカード
カナダではヘルスカードを持っていると治療費が無料になります。
しかし、条件があるため観光ビザや学生ビザの方は入手することができません。一年以上のワークビザを持っている人は入手することができるらしいですが、申請から実際に手に届くまでも時間がかかります。少なくてもクレジットカードの保険には入っておくことを強くお勧めします。
ヘルスカードの詳細
Nova Scotia Health Card (MSI) | novascotia.ca
まとめ
最終的に緊急外来で薬を処方してもらい1週間後に無事完治しました。
日本に比べたらカナダの医療体制はかなり脆弱です。医師が少ないため、十分な治療を受けることができないケースが多々あります。その上、患者への寄り添い方が日本に比べ乏しいため、満足する診察を受けられないという声をよく聞きます。特に歯の治療をカナダでするのはお勧めしません。
カナダに来る際には、保険に加入することを強くお勧めします。
安心して生活できるために、少し高い保険に加入すべきだと自分の経験を踏まえて感じました。