子どもは親の行動を観察し、

真似をしながら

様々なことを学んでいきます。



これは人間に限らず、

群れという社会性を持つ

動物一般に当てはまる現象です。





アルバート・バンデューラは

この現象を科学的に実証した

有名な心理学者で


彼の代表的な実験が「ボボ人形実験」です。




実験の手順は以下の通りです。



1. モデルの行動の提示


研究者自身がボボ人形に対して攻撃的な行動(蹴る、たたくなど)を示し、子どもたちはこの研究者のモデル行動を観察しました。



2. 子ども達の行動観察


その後、子どもたち自身がボボ人形に対してどのような行動をするかが別の部屋で観察され、研究者のモデル行動を模倣するかどうかが記録されました。






では、子ども達は、ボボ人形に対して

どのような行動を取ったのでしょうか。







ボボ人形を叩く、パンチする、おもちゃの木槌を使って人形を打つなどした大人の攻撃を観察していた子ども達は



そうでないモデル行動を観察していた子ども達と比べて、ボボ人形に対して明らかに攻撃的になったそうです。





子どもが真似したくないような言動も無意識に吸収してしまう可能性があることを


親は認識しておく必要がありますね。





バンデューラの実験結果は



動物の群れにおける基本的な仕組みが

人間の子育ても同じように当てはまる

ということを示しました。




親が良いモデルとなる言動を心がけることが

子育ての上で極めて重要となることを

改めて考えさせられる実験です。




親が子どもにとって

最高の手本です✨






【まとめ】


バンデューラのボボ人形実験で明らかになったこと



⭐️子どもは大人の行動を見て、それを真似すること

⭐️親が子どもに積極的に関わり、愛情を示すと、子どもの行動や感情が良い方向に発達すること

⭐️親がポジティブなモデルとなるように心がけ、子どもとの関わりを大切にすることが、子どもの健やかな成長に役立つこと


⭐️子どもは親や保育士、教師など子どもの世話や支援を行う大人たち、またメディアなど子どもの日常環境から大きな影響を受けること