もうすでに、通信制高校は爆発的に生徒数を増やしています。

2023年度において、高卒認定受検者は約2万人、通信制高校の生徒は約26万人です。天地ほどの差ですね。

そして、通信制高校は学校数、生徒数ともにどんどん急増中です。マスコミでも大きく取り上げられ、特色ある取り組みなどが紹介されている大手の学校もあります。

ネット環境さえあれば、一人ひとりのペースで学べ、高校卒業が無理なくできるということで、不登校、高校中退者の受け入れも積極的です。

一方では全日制高校進学校などからも、無駄な授業を受けることなく効率的な学習環境を求めて、転校してくる生徒も、近年多くなっているようです。そして、進学校としても、不登校などの受け入れ先としても、実績を伸ばしています。今後は全日制高校ではなく、通信制高校へと進学する生徒も増えていくと思われます。

勝った負けたという次元の話で語るべきではないかと思いますが、もはや通信制高校の一人勝ちの状況だと思います。

 

こういう一人勝ちの状況にもかかわらず、ネットでは、わずかしか受検者のいない高卒認定について、デメリットをことさら、強調しています。その主張を要約すると以下のとおりです。

 

① 就職に不利・・・企業が人材を募集する際「高等学校卒業」と書いてあるので、高卒認定では中卒で、高卒にはならないので応募できない場合があり、面接まで行けない場合がある。

② 結婚に不利・・・結婚相手が高卒認定に合格していても、学歴は中卒、親としては不安

 

やれやれ、ここまで、高卒認定を貶める必要がありますかね。高卒認定は無駄なのでしょうかね。高卒認定を受験する人は、ごくわずかなのですよ。増加傾向でもない。通信制高校にとって高卒認定挑戦者なんて気にする必要はないでしょう。

通信制高校であれ、全日制高校であれ、高卒認定であれ、それぞれが人を育てることに変わりはないですからね。教育に携わる人がこういう発言をしてはいけないと思いますけどね。ここが理解不能、不可解なところですね。

 

なぜ、ここまでやるか。やらねばならないのか。私はもちろんですが、この意見に納得できない方もお見えと思います。

このデメリットについて、私自身、国の方針(国策)を交えて、次回ブログにて反論いたします。