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「6月から工事開始!まもなく消える築88年の木造駅舎」小海線 岩村田駅(長野県佐久市)


JR東日本長野支社は4月25日、小海線の岩村田(いわむらだ)駅を建て替えると発表した。工事が始まるのは6月で、来年3月に新駅舎を供用開始する予定だ。

新駅舎は室外に大きな膜屋根とベンチを設けた構造で、外装・内装及び膜屋根には長野県産の木材を使用し、木のあたたかみを感じられるデザインとなる。また、通勤通学時間帯の混雑緩和を目的として建て替えに合わせて上り1番ホームの幅が広げられることも発表されている。


岩村田駅は大正4(1915)年8月8日、佐久鉄道が小諸~小海間を開業させた際に開設された。佐久鉄道は昭和9(1934)年4月1日に国有化されて小海南線となり、路線全通により小海線となっている。

駅がある岩村田は中込(なかごみ)、佐久平と並ぶ佐久市の中心市街の一つで、内藤氏岩村田藩の陣屋町、中山道22番目の宿場町・岩村田宿として栄えてきた。明治の町村制では北佐久郡岩村田町となり、北佐久郡役所をはじめとした官公庁が置かれる北佐久の中心地であった。昭和29(1954)年12月10日の合併で北佐久郡浅間町となり、昭和36(1961)年4月1日の合併で佐久市となっている。


駅舎は昭和11(1936)年1月に建てられた2代目で、今年で築88年。主要駅らしく寄棟屋根の立派なもので、天井は高い。みどりの窓口は令和4(2022)年2月28日に営業終了しており、翌3月1日からみどりの券売機が導入されている。完成イメージを見る限り、みどりの券売機は新駅舎にも引き継がれるようだ。


ホームは2面2線だが、かつては2面3線で、真ん中の2番線を撤去してかつての3番線を改番して2番線にしている。駅舎側の1番線が上り中込・小海・小淵沢方面、反対側の2番線が下り佐久平・小諸方面だ。ホーム間は年季の入った跨線橋で結ばれている。


完成イメージから見て、駅舎の建て替え期間中は仮駅舎に移行、もしくは現駅舎の一部を解体して、跡地に新駅舎を建設するものと思われる。供用開始は来年3月だが、今の駅舎を見ておきたいなら6月までに行っておいた方がよいだろう。岩村田駅の建て替えにより、小海線に残る木造駅舎は八千穂駅、羽黒下駅、臼田駅の3駅のみとなる。JR東日本のローカル線としては比較的古い駅舎が残っている小海線だが、今後も建て替えが続く可能性を考えれば、残りの駅舎も今のうちに見ておいた方がいいかもしれない。


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