※以下は特典会について書いている文章であり、舞台の内容や感想は一切書いていません。



初めてアリスインプロジェクトさん主催の舞台に行って来ました。


意欲的に次々とアイドルを起用した舞台を作り続けていくアリスインさん。今まではたまたま私が遠征してまで観たいキャストさんが参加されていなかったのでご縁がありませんでしたが、今回「みちこのみたせかい」で古橋舞悠さんが何と主役という事で、初めてアリスインさんの舞台を観させて頂く事になりました。


ネット等で拝見するに、舞台の内容より話題になっているのは「特典会が凄い」だったので楽しみ半分、怖さ半分で参加しました。


何でも、物販2000円毎に特典会(サイン会に握手付)参加は破格らしいですね。古橋さんのポストカードとポートレート全種、それにパンフレットを買うと参加券が7枚も付いて来ました。それを受け取る際、売り子のスタッフさんから「一公演では使い切れないかもしれませんが宜しいですか?」と訊いて頂き、親切な方だと感じました。


特典会は開始後40分で参加券を持っている方がいても受付を終了します、と書かれていたので余らせるのは自己責任、売ってしまえばこちらのもの的な商法だと思っていたのですが、親切な対応にその考えは一時的に吹き飛びました。


私は二公演観る予定で、余っても次に使えるので持て余す危惧はありませんでした。



このブログでは舞台の内容や感想は書きません。なので早速、待ちに待った特典会です。



事前のイベント内容の説明では、サインを貰って感想等を話して大体一分程度でお願いします、と書かれていました。一分もあれば今までに参加した握手会に比べれば満足な長さです。


アナウンスによるとサイン会を一度終わった人は再度ロビーに出て再度入場し直して下さい、との事。ロビーから場内への入り口でスタッフさんに参加券を渡し、お目当ての演者さんの列に並ぶ形です。


古橋さんの列はやはり他よりも長く、3週目で「もうすぐ入場締め切り」のアナウンスが。もう一度入る為、会話を早めに切り上げて慌てて再入場し、何とか古橋さん列の最後に並ぶ事が出来ました。


1日目の消化参加券は4枚でした。


そして二公演目の参加。二回目で雰囲気が分かってきて気持ちに余裕が出てきた事と、古橋さんの列がより長くなったので待ち時間が増えました。これでは3週も無理、と判断して2週目は別の気になった演者さんにサインを貰い、3週目に古橋さん列に並んだ所で間もなく締め切りのアナウンスが。つまり今並んでいる人はみんなこの回で終了です。私は台本等を買い足したので参加券を5枚持っていましたが、この様子ではどうやら2枚余る目算です。


私でも余るのだから、余る人は多いだろうなと場内を見ていると…。


ステージの上、待ち人数は2~3人といった演者さんの列で、終わった人がなんと整列スタッフさんに券を渡してすぐ最後尾に並び直したのです。


特典会の説明として、一度終えたら退場して再入場しなければなりません。既に入場受付は締め切られているので、あの人はこの機会で終わりのはず。


そのスタッフさん、いえスタッフはそのファンと仲がいいのか、何やら話をしていました。確かにまだ列が続いている人もいて、時間には余裕があります。しかし、だからと言ってルールはルール。その場で並び直しはあり得ません。


参加券が余っているからまだ参加したい、という気持ちはあります。分かります。しかしそれは大半のファンは我慢している事。列が長くても短くても、それは全体的に決めたルールを守らなくてはいけません。秩序が崩壊するからです。それを頼むファンもファンですが、一番の問題はそのスタッフです。


ルールを決めるのは運営側、つまり自分達で決めたルールを自ら破っているのです。例えその場限りのイベントを仕切るアルバイトであってもそこは徹底しなければ、ほとんどの善良な、常識的なファンへの裏切り行為です。


余談ですが、かつて田中芳樹先生も「値切られて値引きする店員は、定価で買っている客を馬鹿にしている」というような趣旨の言葉を書かれていて、それを読んだ時大いに共感したものです。


ルールはお互いが守り、守られてこそ意味があります。双方の信頼関係の上に成り立っているものを自分達で破るなんて、そんな事ではファンに「守って下さい」と言えないじゃないですか。


(他にも目についた事はいくつかありますが、それについてはまたの機会に)


確かに中にはクレームを付けたり何かとごねたり難癖を付けるファンはいます。そんな事をする人はそもそも常識的な人間ではないだろうし、言って分かる人間でもないのでしょう。しかしそれを面倒だからと言いなりになっていてはまたそれを繰り返すだけで、大半の善良なファンに示しがつかない、言うなれば裏切り行為だと思うのです。


スタッフさんはごね得を許してはいけません。一度許すと「この前は良かったのに」とその許しを得た時の事をまるで常識のように使ってきます。だからたった一度であってもルールを破るような頼みを聞いてはいけないのです。


私は余った参加券を売り子さんに返却して帰りました。実はポケットに入れたまま帰り掛けたのですが、綺麗にラミネートされていたので慌てて返しに戻りました。「よろしいですか?次の公演でも使えますよ?」と言って頂いたので、売り子さんは本当に好印象でした。


それに比べて特典会場のスタッフは先程の例のように不正の片棒を担いだ人だけでなく、ジャケットを中途半端に肩に掛けて片手で折りたたみ椅子を乱暴に片付けたり、「こはしさんの列はこっち」と主役の古橋さんの名前も知らなかったり、アイドルオタクの相手なんて真面目にする気も起きないのかもしれませんが、あまりにも取り組む姿勢が雑でした。もちろん、こちらも大半のスタッフさんは真面目に仕事をされている方々です。ですがこうした一部の困ったスタッフがいるおかげで、全体の印象が悪くなるのです。


これは私が今まで見て来た範囲での感想ですが、一部の困ったヲタに対して優遇するような行為をするスタッフは、そんなヲタの気持ちが分かる元アイドルヲタが多いように見受けられます。要するに仲間意識なのでしょう。



こうして最初のアリスインさんの現場の印象はあまり良くないものとして残っています。特に自社で提示したルールを破るような行為については改善を要望するメールを送らせて頂きましたが、1つの意見として受け取って貰えるのか、戯言だと捨てられてしまうのか。何も返答が無いので後者の可能性が高いと思われます。



次の機会があるかどうかは分かりませんが、せめて今回よりは良い印象になりますように。

3/5 miwa "ballad collection" tour 2016 ~graduation~ 神戸ワールド記念ホール



誰かの、どこかのライブについての感想を読んだ時「始まる前にもう涙が出た」とか「(アーティストが)出て来たのを見た瞬間に泣いた」という言葉が目についた。その時は「大袈裟だな」と感じたものだった。

しかし、それは実際に有り得る事だった。




前々から行きたいと思っていたmiwaさんのライブに初参加しました。



予想通り、客席のほとんどが十代から二十代で、カップルとか男子、女子の二人組が多いと感じました。

しかしながら、ぼっちおっさんの私でもアウェー感はありませんでした。



開演前に周りから聞こえて来る会話を聞いていると、どうやら両隣も初参加らしく心強い環境。アリーナ席は普通に座るだけで両肩が触れるほどで、少し狭いと感じましたが「人と人は繋がっている」と感じさせてくれる為ではないかと思ってしまうのはきっとmiwaライブの雰囲気がなせる業なのでしょう。



冒頭に書いた件ですが、隣の女の子が「今日の為に頑張って来た」と話していました。何を頑張ったのかは分かりませんが、そうした思いをこの会場にいる沢山の人々が感じているのだろうとか、この空間に集まった人それぞれが様々な想いを抱いているんだろうと考えていると、無性に込み上げて来るものがありました。



もし自分が隣の子のような想いで今日を迎えたなら、泣いてしまうのかもしれない。




入場待ちをしている時、「こんなに多くの人を集めるなんて凄いカリスマだね」と言っている女性がいましたが、私はmiwaにあるのはカリスマとはちょっと違うな、と感じています。



カリスマなどと表現するような特別な力ではなく、普通の、日常の、ありふれたものに対する想いに人々は共感するのだと思います。



特別じゃない、当たり前の事が大切なんだと気付かせてくれる何か。



言葉に出来ない思いを代弁してくれる、もしくは言葉にしようとする意思を手助けしてくれる何か。



初めてのmiwaライブは、長らく忘れていた「初めてに対する感動」を思い出させてくれました。



会場が暗くなる瞬間、会場全体の歓声。



とても気持ちの良い昂揚感でした。




ライブ内容は、バラードコレクションツアーと銘打っているだけあってバラードの割合が高く、座って聴き込める曲が多くて初参加の私には最適とさえ感じる構成でした。



定番曲などは敢えて調べて行かなかったのですが、ずっと聴いていたアルバムの中から自分が「これが聴きたい」と思っていた6曲全てを聴く事が出来ました。



私が聴きたい曲=みんなが聴きたい曲=定番曲、なのかもしれません。



今回のライブでは歌詞に合わせたポエムを募集して、そのポエムの朗読の後にテーマとなった曲を歌うという構成でした。



ポエムを聴いた後にその内容を重ね合わせながら歌詞を噛み締めると、いつもより深く感情移入してしまい、思わず泣いてしまう。とても良い企画でした。




miwaさんの曲は、大切なものを気付かせてくれる。



言葉にしよう、行動に移そうと背中を押してくれる。



私ももっと若い時、例えば十代の頃に彼女の曲に出会っていれば、何かが変わっていたかもしれない。

いや、きっと今からでも遅くないのだろう。





余談です。



初参加でしたが、チケットさえ取れれば初心者でも気軽に参加出来ます。



感想では何だか信者みたいな内容になってしまった気もしますが、本当に敷居が低くて、誰でも一緒に参加出来る、優しく温かいライブだと思います。



主に手拍子と手を振るのとタオルを回すのが応援スタイルなので、難しい事は何もありません。タオル曲があるので、グッズでタオルだけ買っておけば安心です。もちろん買わなくても持参で問題ありません。



開場後でもグッズは買えました。限定品等があればどうか分かりませんが、売り切れの心配は無さそうな感じでした。




気になっている人は是非とも参加してみてください。

以前からこのブログで「アイドリング!!!」の現場における迷惑行為に対し否定的な意見を述べて来ましたが、誤解されている方もいらっしゃると思いますので改めて私の意見の根幹を書かせて頂きます。



人が「迷惑だ」と思う基準は様々であって、人それぞれが持つ「常識」は決して統一出来ないものなので、ここまでが常識の範囲でここからが迷惑、という感じ方は個々の判断によるものです。よってそれぞれの中にあるモラルやマナーは、互いに共感する事は出来ても、人に押し付ける事は出来ません。



故にどれだけ自分や周りが迷惑だと思っても、好きか嫌いかと聞かれれば嫌いですが、それを悪だと決め付ける事はしません。



例えば、私はジャンプ行為そのものは否定していません。私自身も水樹奈々さんのライブに通っていた頃はジャンプしていました。ただそれは会場全体でほどよい数センチ程度の高さのジャンプであって、禁止行為にはならない程度のものでした。むしろ会場全体で統率が取れている、周りと一緒にするリズムジャンプは程良い運動にもなり、適度な疲労感があってとても楽しかったものです。それは周りを気にせず、まるでより高く跳べば勝ち、という動物の求愛行動のような高いジャンプとは性質が違います。しかしながらこれも個人的な意見なので、無下にハイジャンプを否定する事はしません。



私が「迷惑行為」と言っているのはジャンプそのものでも大音量のコール等でもなく、



「禁止事項と知っていながらそれを行う行為」



です。


決まり事は守らなければ規律が乱れます。まず土台としてそれが守られている事が基本なのです。自分がもし、あんな簡単なルールも守れずプロューサーさんに怒鳴られている姿を推しメンに見られたら、恥ずかし過ぎてもう握手会に行けません。迷惑なジャンプが禁止になったのは、生放送や収録などでステージ上の主役が見えないほどにカメラの前でジャンプしている輩の頭ばかりが映っていたり、ジャンプが危険だ、迷惑だと感じている人が運営に送った意見などが累積した結果です。跳びたいなら跳ぶ意義を運営に説明し、規則を変えればいいのです。



お陰で「連続ジャンプや高いジャンプ、楽曲に関係のないジャンプ」が禁止されているだけなのに、「OneUp!!!」や「センスオブワンダー」等、ジャンプのタイミングがある曲でさえ跳べない雰囲気になってしまった事は実に悲しい事です。



違反して目立つのは当たり前。推しメンに対して自己主張したいなら、運営が定めた規律の範囲内で行いましょう。ルールを侵して目立っても、自分のイメージを悪くするだけです。



これはアイドルの現場に限らない一般的なお話ですが、規則を守って欲しいから罰則を決めるのであって、罰を与えたくてルールを作るわけではありません。出来る事なら罰則を行使したくない、そんな人の優しさにつけこんで「罰則を実行しないならルールを破ってもいい」と思っている人が世の中には多過ぎます。




蛇足:


さて、こう書くと「お前は人が決めた事を何でも守るのか」と極端な意見で反論してくる非常識でどうしようもない輩がいるので、普通は書くまでも無い事ですがわざわざ書いておきます。「アイドリング!!!」の現場ルールは私から見て常識的な規則だからこそ守るのであって、そもそも非常識なルールならこんな運営を支持するような文章を書いていません。そもそも極端なこじつけでなければ反論出来ない時点で、彼らの言い分は既に破綻しています。


※ここでいう「彼ら」は特定の誰かを指しているわけではありません。もし「自分の事か」と思われる方がいましたら、自覚があるという事です。



加えて「常識は人それぞれ違う」と言っていたくせに「常識的なルールだから守れ」というのはおかしい、という妙な言いがかりを付ける人もいるかもしれません。私がルールに対して「常識的だ」と思ったのは私の自由だし、それを常識的ではないと思うのも自由です。しかしそれは思想の範囲であって、実際に守らないという行為そのものは自由ではありません。


以上、蛇足でした。