「良い子」の定義とは?

 

良い子だねぇ!

 

賢いねぇ!

 

偉いねぇ!

 

 

子どもに対して

そんな言葉を

かける人がいます。

 

 

どういう意味でしょうか?

 

 

会社員だった頃

組織運営をやっていると

所属メンバーの特性

できるだけ綿密に把握

理解する必要性に迫られました。

 

メンバーと言葉を交わし

一緒に様々な発見と

成功・失敗を繰り返すうちに

これは彼の長所で、これが短所…

とメンバー帳をまとめることに

全く意味がないことに気付きます。

 

 

長所も短所も

今おかれている状況

取り組んでいるプロジェクト

一緒に活動するメンバーによって

コロコロと変わるからです。

 

つまり

本質的には

長所も短所も存在しない

ということです。

 

 

長所も短所も

状況が生み出しているだけです。

 

もっと言えば

ボクの中に存在する

”概念”というヤツが

勝手に長所・短所と

定義付けているだけだったのです。

 

となれば

短所を指摘し

改善を促すことも意味が無いですし

長所を褒めることにも意味などありません!

 

 

大切なのは

その人の本質を理解し

その人が本領を発揮できるよう

適切なマネージメントを行うことです。

 

そして

その人が

自分の本領を

大いに発揮しながら

活動するさまを見守り

 

   イキイキしてるね!

   大活躍だね!

   ホント頼りになる!

   ありがとう!

 

感じた通りに

本心を伝えるだけです。

 

ボクはそうやって

組織運営をやってきました。

 

 

ボクの所属部署は

1~2年で9割以上の人が

異動になると言われる

事業企画部門でした。

 

この部署で18年間

絶え間なく成果を上げ続け

次男が生まれたタイミングで

自主退社しました。

 

これは

それなりに自信のある答えです。

 

 

 

さて質問です!

 

あなたは完璧な人間ですか?

この世に完璧な人間っていますか?

 

そもそも

人の完璧さって何でしょう?

 

 

実際に考えてみればわかることですが

ボクたち不完全な人間の脳では

完璧な人間を

想像することすらできません。

 

 

なぜならば

長所と短所は表裏一体だからです。

先程お伝えした通り

長所も短所も

見ようによって

コロコロと変わるからです。

 

 

極端な実例で説明します。

平時に人を殺すことは犯罪です。

(正当防衛を除く)

戦争時に敵兵を戦場で殺しても

犯罪には問われません。

戦争状態であれば

敵の戦力を削ぐ行為は

(敵兵を殺す行為も含む)

賞賛される模範的行為です。

 

 

戦時中には

求められる

能力、性格、技術、素養など

それらも変化し

長所は短所に

短所が長所に変わります。

 

戦時中の「良い子だね!」と

今の「良い子だね!」は

全く意味が異なる

であろうことは

何となく想像が付きます。

 

「偉いね!」も

「賢いね!」も同様です。

 

 

人の持つ概念とは

ほとんどがこのように曖昧です。

 

ところが

多くの人が概念に捕らわれ

子どもに対してまで

自分の概念に取り込もうとします。

 

 

繰り返しますが

人に長所も短所もありません。

 

それを生み出しているのは

長所・短所を語る人が見ている”状況”

その人の中に存在する”概念”というです。

 

 

ボクにもにも

ボクの子どもたちにも

短所など存在しないのです。

 

 

そして

全員がとても豊な個性を持っています。

 

 

そして

人はみな天才として

生まれてきました。

 

それを”凡才”

仕立て上げたのは

周囲の大人たちです。

 

周囲の大人たちが

”概念”という牢屋

子どもたちの

魂を絡め取ってしまった

からです。

 

あなたのお子さんはまだ天才ですか?