子どもを家に縛り付ける親たち

 

先日、友だち夫婦と食事に出かけた際

こんな愚痴を聞かされました。

 

子どもが

幼稚園に行きたくない!

って泣いて

毎朝が戦争状態で…。

 

家の中で遊んでばかりで

外で遊ぼ♪と誘っても

ヤダ!行きたくない!

と全く興味を持ってくれない。

だから

土日は無理矢理外に

連れ出して…。

と。

 

 

ボクがこの子の親だったら

確かに悩むだろうなと思いますw

 

我が家の子どもたちは

今の季節だと

朝5~6時のあいだに

自然と起床して

(親はまだ寝てますw)

服を着替え

外に飛び出し

庭でトカゲを捕まえたり

自転車で近所を回って

近所のおじさん、あばさんに

遊んでもらってます。

朝食の時間には

キッチリ返ってくる

という感じです。

 

 

そうなったのは

ボクが

子どもには外で遊んで欲しい

と考えているからです。

外で色んな経験をしてきて欲しいと

願ったからです。

 

 

なぜそう思うのか?

 

人類は行動範囲を拡大させると同時に

飛躍的な進化を遂げてきました。

 

人の一生を見ても同じことが言えます。

 

ハイハイができるようになれば

視界に広がる世界が

全く別の世界に変わります。

 

歩けるようになれば

自分意思で

興味のある物を探して

手にして

口にして

色んなことに

チャレンジできるようになります。

 

自転車に乗れるようになれば

普段よりも遠くの公園へ

海へ、川へ、山へ

遊びに行くことができます。

 

海外に出かけるようになれば

人生観を大きく変える経験も

沢山できるでしょう。

 

 

外へ出て

色んな経験をすることは

好奇心知識欲を満たし

色んな気付きを与えてくれます。

そして

行動することが当たり前

になります。

それだけではありません。

心に彩りを与え

豊かにもしてくれます。

 

 

10代の頃に見た映画を

30代になってから

もう一度見てみると

全く違う印象を得た。

そんな経験はありませんか?

 

人がそれまでに

蓄積した経験によって

考え方や感じ方は

大きく変わります。

 

感謝しろ!

と子どもに

言って聞かせても

感謝などできません。

 

しかし

本当に辛い経験の後に

人の優しさに触れれば

感謝の気持ちが

自然と込み上げてくるのでは

ないでしょうか?

 

気付きや感謝は

幸福感に直結します。

 

 

外へ出て遊ぶことと

幸福で満ち足りた人生を送ることは

真っ直ぐに繋がっているのです。

 

 

だから

子どもには外で遊んで欲しい!

幼稚園に行って欲しい!

そう思うのは

親として当然のことだと思います。

 

 

しかし

なぜ幼稚園に

行きたくないのでしょうか?

辛い思いをするからでしょうか?

 

冒頭に話したボクの友人は

行きたくない理由が

幼稚園にあると考えていました。

 

ボクはそうじゃないと思います。

答えはもっと身近な所に潜んでいます。

 

ずばりっ

家が楽しいから

だと思います。

 

お母さんが側にいてくれる。

楽しいおもちゃ

いっぱいある。

 

わざわざ外に出なくても

手を伸ばせば届くところに

子どもに

興味関心を抱かせ

満たすために生み出された

叡智の結晶

家の中に転がっているからです。

 

それを与えたのは誰か?

親です。

 

そうやって

親が子どもを家に縛り付けているのです。

ボクはそう思います。

 

 

しかし

これにはもっと

重篤な問題

潜んでいます。

 

 

それは

誰かから与えれた

興味・関心は

しょせん

与えられた物でしかない

ということです。

 

いつものおもちゃに

飽きたらまた

誰かが作ったおもちゃに

心を奪われたい!

そう願って

おもちゃ屋さんに走る。

 

与えられなければ

何事にも興味が持てない。

自分で発見できない。

 

与えられなくなれば

必然的に無関心なり

無関心であり続ける。

そんな人が

幸福な人生を送れるとは

到底思えません。

 

 

ボクが大切にしているのは

子どもが

自らの行動の結果として

発見し気付くこと

です。

 

子どもが自発的に

色んなことに

興味や関心を

持ってくれること

望んでいます。

 

そして

好奇心旺盛で

知識欲の強い子になって欲しい!

そう願っているのは

ボクだけではないと思います。

 

 

しかしそれを

おもちゃやYouTubeに

期待していませんか?

 

確かに

おもちゃやYouTubeに

没頭している

子どもの姿を見ると

色んな知識を吸収し

成長しているように見える

かもしれません。

 

もし本当に

おもちゃやYouTubeで

子どもの成長を促進できるなら

イマドキの子どもは

とんでもないことになっていますw

 

しかし

現実は真逆です。

 

発展途上国とは裏腹に

先進国ではIQが下がり続けているといいます。

 

IQが高いと幸福なのか?

というと

それは必ずしもそうではないと思いますが

幸福になるチャンスを高めてくれる

とても重要な要素

であることは

反論の余地もないと思います。

 

 

没頭することはとても大切だと思います。

子どもがフローに入った!

という表現をする人もいますね。

とても貴重な時間だと思います。

 

しかし

ボクたち大人が

真剣に考えるべきなのは

没頭する対象を

どうやって手に入れたか

だと思います。

 

子どもが興味を持つように

その道のプロが

知恵を絞って開発した物を

子どもに与えれば

子どもを没頭させることなど

造作も無いことだと思います。

 

公園で

子どもを楽しませようと

一生懸命になっている大人たちを

よく目にします。

お砂場遊びに没頭している子どもの横で

アレコレと話しかけ

一緒に遊ぼうとする親は論外だと思いますがw

 

しかしそれでは

本当の成長は見込めない

とボクは考えています。

 

 

家の中はつまんないなぁ。

外に行けば何かあるかな?

 

おぉ!

めちゃくちゃ大きなトンボ見付けたっ!

何て名前のトンボかな?

よし!

図書館で調べよう!

 

あ、このトンボだっ!

オニヤンマっていうのかっ!

小さい虫を食べるんだ!?

 

ねぇねぇお母さん!

今日ねオニヤンマを見付けたよっ!

でね

オニヤンマってね

小さい虫を食べるんだって!

図書館で調べてきたんだっ!

 

ボクが期待しているのって

こういうことです。

これが日常的な光景になることです。

 

あなたはどうですか?