「欠債還債」(借りた分を返さなければならない)という誤解が多いと書きました。
では、それはいったいどういうことでしょうか?
前回の例で言いますと、
台湾人はその奥さんが過去世その旦那さんに、
何かしらの負い目(あるいは借金のようなもの)を背負っているため、
ひどい仕打ちを受けるのは当たり前だと考えています。
そして、その「借り」を完全に返しきらないと、
今の状況から脱却できないと思い込んでいます。
このような考えですと、
理不尽なことにひたすら耐えて、甘んじて受け入れるしかないのです。
ですが、これは結局宿命論になってしまいます。
「DVされるのは当たり前だ」「ひどくされるのは自分が悪いからだ」
という考え方に陥ってしまい、永遠に脱却することができなくなります。
もちろん、前回も言いましたように因果の道理からしますと、
この奥さんがこのような旦那と結婚してしまったのは、
奥さん自身が過去世にまいた種まきによるものです。
しかし、今からのタネマキは、幸せな未来につながります。
返しきらなければ幸せになれないということは一切ありません。
すぐに変えられることができない場合もありますが、
今一つ一つ種まきをしていけば必ず幸せになれます。
因果の道理は、
本来幸せになる道理を教えられているのに、
間違った理解ですと不幸に陥ってしまいます。
正しい因果の道理を、
より多くの台湾人知ってもらえるように頑張ります。