台湾人の私が日本で仏教を学ぶ理由

台湾人の私が日本で仏教を学ぶ理由

六年間の留学生活を経て、現在日本で仕事をしているピンゴゥと申します。
そして、趣味は主に仏教を学ぶことです。
仏法を学んだ感想、疑問、台湾仏教との違いなどをゆるく綴っていきたいと思います。
日台友好に微力ながら貢献できればと念じております。請多多指教~

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前回は、台湾では因果の道理について、

「欠債還債」(借りた分を返さなければならない)という誤解が多いと書きました。

では、それはいったいどういうことでしょうか?

 

前回の例で言いますと、

台湾人はその奥さんが過去世その旦那さんに、

何かしらの負い目(あるいは借金のようなもの)を背負っているため、

ひどい仕打ちを受けるのは当たり前だと考えています。

 

そして、その「借り」を完全に返しきらないと、

今の状況から脱却できないと思い込んでいます。

このような考えですと、

理不尽なことにひたすら耐えて、甘んじて受け入れるしかないのです。

 

ですが、これは結局宿命論になってしまいます。

「DVされるのは当たり前だ」「ひどくされるのは自分が悪いからだ」

という考え方に陥ってしまい、永遠に脱却することができなくなります。

 

もちろん、前回も言いましたように因果の道理からしますと、

この奥さんがこのような旦那と結婚してしまったのは、

奥さん自身が過去世にまいた種まきによるものです。

 

しかし、今からのタネマキは、幸せな未来につながります。

返しきらなければ幸せになれないということは一切ありません。

すぐに変えられることができない場合もありますが、

今一つ一つ種まきをしていけば必ず幸せになれます。

 

因果の道理は、

本来幸せになる道理を教えられているのに、

間違った理解ですと不幸に陥ってしまいます。

 

正しい因果の道理を、

より多くの台湾人知ってもらえるように頑張ります。