特別報道--2017台湾美食展 | 台湾観光のブログ

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16万人を超える参観者
2017台湾美食展 成功裏に閉幕



2017台湾美食展はさる7月24日、台北世界貿易センター一館において無事に四日間にわたる会期を終えた。今年の美食展は「台湾繽紛食代」を主題に六つのゾーンと二十のパビリオン、八百二十のブースがもうけられた。台湾の多彩な食材、シェフたちの熟練の技、精緻な食器、郷土食豊かな小吃など、絢爛たる美食のカーニバルが繰り広げられ、昨年比約4.7 %増の16万2,191人にのぼる参観者があった。



 今年の美食展は「食之藝」「食之器」「食之材」「食之旅」「食之育」「お土産」という六つのゾーンが設置された。中央政府機関、自治体、ホテル、レストラン、鉄道(駅弁) 、食器メーカー、土産物業者、各地農協など台湾の関係機関のほか、香川県、山形県、札幌市およびJR東日本・東武鉄道といった海外からの出展も多数に上った。そのほかテレビの料理ショーでおなじみの速水もこみちさんも来賓として招かれ、美食展参観の様子がメディアを通じ報道された。

 



 開幕のあいさつにたった陳建仁副総統は、台湾には豊かな農産品、海産物があり、世界の美食がこの地に集結している。台湾の歴史に照らせば、美食は台湾文化の一部ともいえる。昨年台湾を訪れた外国人ツーリストは推計で二千五百億円以上を飲食に消費している。まさに飲食は台湾の魅力の重要な要素だと述べた。

 今年注目の「繽紛台湾」館には24のホテルおよびレストランから毎日六人ずつシェフが登場し、エスニック、ベジタリアン、ヨーロピアン、スイーツなど多彩な分野で日頃の成果を披露した。国籍を超えて、食の技と思想が華々しい火花を戦わせたといえる。

 「繽紛農業館」では台湾政府農業委員会が各農業改良場で研究、開発した地場の食材を紹介したほか、農家の方たちが登場し、旬の食材と調理法を披露した。政府文化省は、傘下の五大博物館を動員し、「食之器」ゾーンにおいて収蔵品にちなむオリジナルデザインの食器を披露した。その他の各パビリオンでは原住民や客家伝統の美食、台中市で開催予定の2018世界花博にちなむメニューが展示され、台湾グルメの多彩な側面が一堂に会した。

 



 「食之旅」ゾーンでは恒例の「駅弁祭り」が開催され、台湾鉄道、高速鉄道のほかスイスの氷河急行など四か国十二の鉄道業者が参加し、盛況を見た。日本からはJR東日本、西武鉄道、京浜急行電鉄、東武鉄道、江之島電鉄、IGR岩手銀河鉄道、道南いさりび鉄道、天龍浜名湖鉄道、一畑電車、いすみ鉄道、韓国からは駅弁チェーンの「BOBBYBOX」が出展した。

 



 また日本館には札幌、山形、香川の三つの県と市が出展。札幌のザンギ、いちごかき氷、山形県産のつや姫や特産のジュース、フルーツ加工品、香川県の讃岐うどんとラーメンが登場し注目を集めた。ラーメンの試食には長い列ができた。

 今年はとくに「食之育」ゾーンが設置された。コンセプトは「惜食=もったいない」である。会場には公共冷蔵庫が設置され、各ブースで余剰となった食材や野菜が集められて再利用された。シェフたちの手で再生した食物に参観者は自らの暮らしを反省し感銘を受けていた。

 



 今年の美食展が無事に閉幕したのを受けて、主催者は来年の会期を2018年8月10日から13日までと発表し、同様の出展と参観を呼びかけた。