コラムーー台灣の光 第18回 「忘年会の定番料理・割(刈)包」 | 台湾観光のブログ

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みなさんこんにちは。このコラムでは、台湾常連観光客である私(胖太子)の目線から見た台湾のよいところやよいものなどを「台湾の光」として読者の皆様にお届けしています。


 この号が発行されるのは春節あけになると思いますが、この記事を書いている1月下旬は、台湾では春節を控えて「尾牙」という忘年会のシーズンを迎えています。台湾の忘年会は日本と異なり、尾牙の経費は会社持ち、社員によるパフォーマンスや豪華な賞品が当たる大抽選会など、様々な趣向をこらしたイベントが行われています。その年の景気によって尾牙の華やかさは変わるようですが、景気にかかわらず尾牙の席に欠かせない食べ物として「割(刈)包」があります。


 私の主観では北部では「割包」南部では「刈包」というような表記が多い気がするのですが、発音はいずれも「ぐぁばお」です。豚の角煮やピーナッツの粉、高菜、パクチーなどを肉まんのような生地で包んだ食べ物で、簡単に説明すれば、豚の角煮まんのようなものです。日本でも時々台湾料理屋さんなどで「台湾バーガー」などの名前で売られていることもあります。なぜ割包を忘年会でたべるかというと、1つめは、割包の形が虎の口と似ているので、去年の悪運や悪いことを全部食べ尽くすことで新しい年がよりよいものになるようになるよう願いを込めたという理由、もうひとつは割包の形がお財布に似ており、中のお肉などをお金に見立て、商売繁盛と金運向上を願って食べるという理由があるのです。


 皆さんの中には角煮の脂身が苦手という方もいらっしゃるかもしれませんが、脂身の程度を選択することができるお店も多くあります。私がよく割包を食べる台北のMRT公館駅近くにある「藍家割包」もそんなお店の一つで、「瘦肉(脂身なし)」「綜合偏瘦(脂身少なめ)」「綜合(脂身有り)」「綜合偏肥(脂身多め)」「肥肉(脂身たっぷり)」の5段階からお肉の段階を選べます。また、パクチーや高菜等の有無や量なども気軽にカスタマイズしてくれます。割包は忘年会や年末によく食べられる料理ではありますが、一年中気軽に食べることができる料理でもあります。自分の思い通りにカスタマイズできるか心配…という方はこのページのオーダーシートをつけてみましたので、ぜひ活用してみてください。美味しい割包で皆さんのお腹とお財布が満たされることを願いつつ、今回はここで筆を置きたいと思います。


割包オーダーシート
(当てはまるものを○で囲って、店員にお渡し下さい)
少          脂身の量           多
瘦肉        綜合偏瘦       綜合        綜合偏肥         肥肉

香菜
パクチー
不要      少      普通     多

酸草
高菜
不要      少      普通     多

花生粉
ピーナッツ粉
不要      少      普通     多

個数
個  

<著者紹介>
胖太子(ぱんたいず)
仕事で台湾を訪れるうちに、いつしか仕事を忘れて台湾を訪れるようになった日本人。最近は季節に1回どころか月に1回台湾を訪れないと発作が起きる。外見は「電音三太子」にそっくりとかなんとか…。