
おはようございます![]()
自称スピーチの達人、神田です![]()
突然ですが、
誰でも一度は経験したことがあるのが、
「スピーチで失敗してしまった……」というあの独特の落ち込み。
言いたいことを忘れた、途中で噛んだ、緊張しすぎて頭が真っ白になった、
会場の反応がイマイチだった…。
成功した経験より、失敗の方が強く記憶に残るものですよね。
でも実は、**スピーチの失敗は成長のための“最高の材料”**なんです。
むしろ、スピーチが上手な人ほど失敗の向き合い方が上手いのです。
今日は、「失敗経験をどう反省し、どう改善につなげるか」を
実例を交えながらお伝えしていきます。
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① まずは“正しい反省”から始める
スピーチで失敗したとき、多くの人は…
「自分はダメだ…」
「人前で話すのは向いてない…」
「また失敗したらどうしよう…」
と、自分の人格レベルで落ち込んでしまいます。
でも、これは最もやってはいけない反省法。
● 反省すべきは「スキル」であって「人格」ではない
スピーチは筋トレと同じで、技術の積み重ねです。
うまくいかなかった理由を
「自分が悪い」ではなく
「どの技術が足りなかったのか?」
に絞って考えることが最も重要です。
例えば、
・緊張した → 準備不足 or 場慣れ不足
・言葉につまった → 台本の作り方 or 練習方法の改善
・反応が悪かった → 構成 or 導入の弱さ
というように、改善点は必ず“行動レベル”にあります。
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② 失敗スピーチの分析方法
スピーチで失敗した時、
上達していく人は必ず“振り返り”をしています。
ここでは、実際に多くの人が使っている
「3ステップ振り返り法」をご紹介します。
● STEP1:事実を書く(感情は入れない)
・どこで噛んだ?
・どのタイミングで頭が真っ白になった?
・どの部分で会場の反応が落ちた?
このとき大切なのが、絶対に感情や自己否定を入れないこと。
淡々と、客観的に。
● STEP2:原因をひとつだけ決める
失敗したときほど、原因を10個も20個も探したくなりますが、
改善につながるのは「ひとつだけ」です。
例:
・練習量の不足
・構成が複雑だった
・原稿に頼りすぎた
・場慣れが足りなかった
など。
● STEP3:次にやる行動を決める
最後に、3〜5分で完了する小さな行動を設定します。
例:
・次のスピーチ前に、導入部分だけ10回練習する
・原稿を7割に削って、覚えやすくする
・週1回、人前で話す場を作る
大事なのは“続けられる小さな行動”に落とし込むことです。
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③ よくある失敗と改善法
スピーチで多い失敗と、改善策をまとめます。
1. 緊張で声が震える
→ 呼吸法と型をつくる
深呼吸ではなく「息を長く吐く」ことがポイント。
さらに導入を“毎回同じ言葉”で始めると安定します。
2. 話が長くなる
→ 結論を最初に言う癖をつける
「今日は◯◯の話をします」
「結論は◯◯です」
と宣言してから話すだけで、まとまりが一気によくなります。
3. 会場の反応が薄い
→ 質問とストーリーを増やす
「皆さん、こんな経験ありませんか?」
この一言だけで空気が変わります。
4. 原稿に頼りすぎる
→ 台本の作り方を“箇条書き”にする
「読み上げる台本」ではなく
「話すためのメモ」に切り替えると自然になります。
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スピーチで失敗したときほど、
じつは“あなたは一歩前に進んでいる”状態です。
なぜなら、
失敗=挑戦した証拠
だからです。
スピーチが上手い人は、
成功体験よりも失敗体験の方が圧倒的に多いです。
その失敗を、次へ活かせる人だけが上達していきます。
だからこそ、
「やってしまった…」と落ち込む必要はありません。
むしろ、
今日の失敗は、半年後のあなたを最強にする材料です。
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⑤ 最後に:スピーチは“改善の積み重ね”で必ず上達する
スピーチは才能ではなく技術です。
そして、技術は“改善の積み重ね”で確実に伸びていきます。
失敗したら、
「今日は材料をもらった」
と思ってください。
その材料をどう料理するかで、
スピーチ力はどこまでも伸びていきます。
あなたの次のスピーチが、
これまでで一番いいものになりますように。
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