今日は雨なのでひたすらブログアップしまする!
なんか夏休みの絵日記を最後の3日間で慌てて書いてる感じだなー
7/2 晴れ=================================
めっちゃ暑い日差しのせいで目が覚めた。
時計を見ると朝7:30。
疲労の度合いからして3時間半の睡眠じゃ足りないけれど
早くウランバートルについてゆっくり休みたくて朝食がわりの板チョコを半分食べて
すぐに出発準備を始めた。
緊張がほぐれたせいか血だらけの足の裏がやたら痛く感じるようになってた。
とりあえず馬に水をあげて馬を引っ張りながらウランバートルを目指した。
ゲルの近くを通ったとき、一人の青年が話しかけてきた。
俺のうまおを見て「これはすごい良い馬だ!今俺が乗ってる馬と交換しないか?」と聞いてきた!
青年が乗ってる馬も良い馬のようだったけど今まで旅を共にした馬男を
簡単には手放したくなかったし断った。
ケータイの充電が切れていたから一応、マスターに連絡だけ入れておかなきゃと
ケータイを借りようとしたけれどこの辺りは電波がないとのこと。
「向こうのゲルにいけば電話が通じるから行って来い!俺はこの馬たちを見てるから!」と
しきりに俺に勧めてきてたけれど、目がやたらギラついてたし、
青年はどうしても馬男が欲しかったみたいだったから断っておいた!
軽く雨が降って暑いのが落ち着いた!と喜んでたら、すぐ晴れてカンカン照りになった。
水分はちゃんと取ってたんだけど疲労のせいか強い日差しのせいでまた頭がフラフラに。
ほぼノンストップで歩き続けて14時頃。
やっとウランバートルが見えてきた。
近くにゲルがあったから電話を充電させてもらいに訪ねてみると
工事のおっさん達が10人ほど上半身裸でくつろいでいた。
タバコの煙で霞んでるゲルの奥から親分っぽい人がこっちに近付いてきた。
顔はすっかり日に焼けていてサングラスをかけ、口を一文字に閉じている。
明らかに友好的な感じではなかった。
「あー、訪ねるゲルを完全に間違えたな」
周りに建物もないし、疲れきっててどーでもいいや!って感じだったから一応聞いてみた。
「5,000Tg払いますのでケータイを充電させてもらえませんか?」
疲れきってたけれどその時に出来たMAXの笑顔で話しかけてみた。
おっさん達は全員こっちに注目してる。
相変わらず親分は口を一文字に閉じて腕を組みながらドスの聞いた声で
「なんでここにいる」と聞いてきた。
ダルハンで馬を2匹買ってウランバートルに向かうところだったけれど
馬が背中を痛めたから引っ張って歩いてると説明したら
みんな「すごい!」とか「男だ!」って褒めてくれて親分も笑顔で「ここに座れ!」と
親分の隣に座らせてくれた!
ケータイは充電させてくれて、お茶飲め!とか焼きそば食べてけ!とかタバコ吸え!とか
どんどん色んな物を勧めてくれた!
そこからはみんなから質問攻めにされたけどみんな陽気で楽しかった!
また工事に取り掛からなきゃいけない時間になってみんなが出て行くから
俺もお礼を言って出て行こうとすると親分が「ゆっくり寝てけ!」ってベッドを空けてくれた!
俺が「大丈夫!」って答えて出ようとしたけれど俺がまともに歩けないのを見ていた親分は
半ば強引にベッドで寝かしてくれた。
1時間ほど寝てケータイもほぼ充電が終わってたから
マスターに電話をしてこの先のルートを確認!
近くに流れているトーラ川沿いを進めば着くとのことだった!
用意をしてゲルを出ると作業中のみんなが集まってきてくれて
「がんばれよ!」とか励ましの言葉を掛けてくれながら握手を求められた!
親分は俺が5,000Tgを渡そうとすると受け取りを断固拒否。
困ってる人がいたら助けて当然だし、会えて嬉しかったからいらない!と。
みんなにお礼を行って手を振りながらゲルを後にした。
親分は最後の最後まで手を振って見送ってくれた。
本当にいい人たちだった!!
気力だけは完全に復活して馬を引っ張りながらトーラ川に向かった。
トーラ川っていうのはウランバートルの5kmくらい南を東から西に流れている大きな川!
ウランバートルの町中は馬が通れないから川沿いを進むことになった!
川沿いは石だらけで痛めてる左ヒザと血だらけの足の裏には結構しんどかった。
ちょうど馬旅を始める前日までが記録的大雨だったこともあって川にはいくつも支流が出来ていた。
馬で渡れるものは渡って渡れないものは渡れる場所が見つかるまで上流にさかのぼって。。。
そうこうしている内にどうしても渡れない支流にぶつかって
ウランバートル市内の方まで戻ってきてしまった。
いつの間にか立ち入り禁止の工場地帯に入っていたらしく、しっかり門が閉まっていて大通りに出れず。
とりあえずその辺をうろちょろしていると門を修理している同い年くらいの3人組がいた。
刺青してるし明らかに悪そうな3人だけど、とりあえず声をかけてみた。
「ここどのへんですか?」
カンカン照りの暑さでフラフラの俺をみて、「とりあえずここに座ってこれ飲め!」って
ペットボトルのビールを渡してくれた。
マジで生き返るー!!
それからまた場所を聞いたんだけどウランバートル市内に入ってたから大体の場所は掴めた。
鉄道会社の私有地に入っちゃってたらしい。
とりあえずマスターに電話すると詳しい場所はモンゴル人同士で話したほうが早いからと
マスターの嫁さんに電話して欲しいと言われ、マスターの嫁さんとそこにいた一人で電話をしてもらった。
そしたら嫁さんの弟がトラックで馬を引き取りに来てくれることに!
少し時間がかかるってことでペットボトルのビールは俺が大分飲んじゃったし
お礼に近くでペットボトルのビール2本買って
門の修理が終わってからでも飲んでくれってその人達に渡した!
その3人は兄弟らしくて長男が今ビールが飲みたい!ってすぐにビールを飲み始めた。
末っ子は俺の2つ下で英語が少し話せる!
モンゴル語、たまに英語でみんなで話してたんだけど
「どこからきたの?」
「俺、日本人です!」
「この馬どうしたの?」
「ダルハンで買ってここまで乗ってきました!」
なぜかみんな大爆笑!
「これで荷物全部!?少なくない?食料は?」
「板チョコです」
またみんな大爆笑!
長男が信じられないから板チョコ見せてくれって言ってきたから
残ってた板チョコ2枚を見せるとまた爆笑!
すっかりみんなと仲良くなった!
途中で、「本当に良い馬だ!60万Tgで売ってくれないか?」って何回も言われた。
もちろん断ったけどね!
その末っ子は将来の夢が世界1周らしい!
平均月収4万円程の国で世界一周の資金を貯めるのは本当に一生掛り。
「いつか大金持ちになって世界を周ってやる!」って話してるのを聞いて
改めて日本が恵まれた環境なんだなって思った。
その後、門の修理手伝ったんだけど長男は酒が弱いらしく
セメントの袋を肩に担いでフラフラ歩き、石につまづいてひっくり返った!
顔が粉まみれになってまたフラフラ。
ついに運ぶのを諦めて地面で寝始めた。
末っ子がため息つきついて「本当どうしよもない兄貴だ」って呟きながら
兄貴の分まで一生懸命働いてて、俺も手伝ってた。
そのうち雇い主らしきおっさんが帰ってきて
「なんでまだ出来てないんだ!!」みたいな口調で怒りはじめた!
寝てた兄貴が起きて、いきなり雇い主の胸倉つかんだと思ったら怒鳴りはじめた!
弟2人で必死に兄貴を取り押さえているところにマスターの嫁さんと弟がトラックと車で来た!
弟2人は「もうやってらんねー」と言わんばかりに兄貴放置で俺の馬をトラックに積むの手伝ってくれて
末っ子は「うちに泊まってきなよー!」としきりに誘ってくれた!
体もボロボロだし今後の準備もしなきゃいけないからと断ると
「馬を売りたくなったらかモンゴル人の女を紹介して欲しかったらいつでも電話くれ!」って
電話番号を教えてもらった!
車からバイバイ!ありがとう!って手を振ってると
壁の奥から兄貴がすごい勢いで転がってきた!
フラフラしながら立ち上がると近くの鉄パイプ拾って振りかぶりながら
また壁の奥に走っていった。
まぁあれだけフラフラなら雇い主も怪我はしないだろうけど
本当にどうしよもない兄貴だ!
嫁さんが車でゲストハウスまで送ってくれて、弟さんがトラックでゲルに馬を運んでくれた。
より道に寄ってマスターに挨拶したけど「今日は疲れてるだろうしゆっくり休みなー!」って
言ってくれてその日はそのままゲストハウスに帰った。
久しぶりのゲストハウスだったからスタッフのみんなも喜んでくれて
嫁さんに「ここあなたの家なの?」って聞かれたくらい!
帰ったらすぐに冷えたビール飲もうってあれほど思ってたのに
久しぶりのシャワーを浴びたらすぐに寝ちゃった。
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