何故、意識があるのか?
進化の過程で自己を認識し、集団の中での自分の社会的役割を全うしようとする意志が、社会全体の繁栄のために有利で、意識が創発されたのか?


これを考えるために、鳥の翼について同じように考えてみたい。

何故、鳥に翼があるのか?
進化の過程で、外敵の少ない空を飛び、空から獲物を狙い獲ることが、有利だったから、翼のある種が誕生したのか?


鳥の翼は、夜、鳥が眠るときは飛ぶ必要がなく機能していない。
人間の意識も、夜、考える必要がないので機能していない。ただし、夢を見ている時もあり、それは、脳の記憶固着に必要で意識がまた再起動されているのかもしれないし、あるいは、日中に放電したニューロンの再充電の際に意識が付随的に変な風に起動されてしまうのかもしれない。


鳥は、翼が取れてしまうと、飛べない鳥になって(やがて死んで)しまう・・・
人間は、意識がなくなると、自己を認識できない人間とはならない!意識がなくなれば、植物状態なり昏迷状態になってしまい、動けなくなってしまう。要するに、意識なしの人間という、まるでゾンビのような人間は存在しないであろう(睡眠時遊行症のように意識なしの状態で歩いたり冷蔵庫の物を漁ったり友達に電話を掛けたりすると反論する人もいるだろうが、その状態は後で思い出せないだけで、実は意識はあるはずである)。


ここで、ふと、思いついた。
鳥の翼は、鳥という主役に対して脇役の存在だ。
しかし、人間の意識は、人間が主役なのではなく、あくまでも意識が主役なのだ。