質のいい友達なんて居ない | 60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

50代で介護職を経験し実父と叔母の援助をしながら人生初の60代を生きています。これから『高齢者』と呼ばれるようになる私たちシニア初心者のために日常の自分を通して『シニアの心得』を発信しています。共感していただけると嬉しいです。ご一緒に歳を重ねましょう!

小さい頃から

母に言われた。


「誰からも好かれる子になりなさい」


自分の子が

誰からも愛される

人気のある子どもでなければ

母の自尊心が許さなかった。


子どもとは

往々にして

親の思い通りには育たないものだ。


私は案の定、

内向的で友達のいない

今で言う『陰気キャ』になった。


そんな私の性格が気に入らない母は

毎日

自分の思い通りに育たない娘に

怒りをぶつけた。


流れ星


地元の小学校から

中高一貫の私立に進学すると

大体の場合

地元に友達はいなくなる。


つまらない女子校に入れられた私は

ほぼ毎日のように

痴漢にあいながら電車通学し、

面白くもない授業が早く終わらないかと

ボャーっと時間を無駄にし、

家に帰りたくない

と思いながら

退廃的な6年間を過ごした。


友達なんか

作ろうとも思わなかったし

価値を感じられなかった。


たまに

なんだかんだと絡んでくる子がいた。


そういう性格なのだろう。


そんな子に

「私、友達作らないから」

と直接言う勇気もない私は

その子に言われるがままに

一緒にお茶したり

旅行に行ったりした。


なまじ深く知り合うと

遠慮もなくなるし

相手の性質が

より理解できるようになる。


つまり

悪い部分が

よく見えるようになる。


勿論

相手からも

私の悪い部分が

見えていたのだろう。


虹


今思うと、

  • 完璧な人間なんて居ない。
  • 人は誰かを傷つけながら生きている。それは人の数だけ正義があるから。
  • 「友達は量より質」なんて嘘。質の良い友達なんて居ない。
  • 友達がたくさんいる人で立派な人を見たことがない。                


ただ

この歳になると

質の悪い友達も年齢を重ね

丸くなってくる。


若い時

自分は尖っていた

ということに気付いたりする。


その変化を見れるのは

私が彼女の若い時を

知っているからだ。


質の悪い友達と

長く付き合うのも

悪くない

と思えるのだから

歳をとるって素敵なことだ。