ちょっとずつ
アリの一歩くらいでもいいから
前に進むことが大切。
私は母の介護のために
実家に戻った。
母を見送り
老いた父と二人暮らしとなった。
老いたと言っても
まだ現役で働いている。
男性の平均寿命は
とうに超えているので
母が亡くなった後
後を追うように逝ってしまうのか
と思いきや、
どっこい
私より元気に
よく食べよく寝て
健康そのものだ。
家事は何もしないので
私は専業主婦のようなもの。
結構疲れる。
父はこのままいくと
軽く100歳を超えそうに思えるが
そこまで生きられても
私の方が身が持たない。
毎日毎日繰り返さなければならない
終わりのない家事に明け暮れ
死んでいくのか…
と思うと
腹が立つ。
『死ぬまでにやりたい百のこと』
に何一つ手を付けずに
大嫌いな家事だけして
ご臨終だなんて
まるで奴隷だ。
そこで
やりたいことに
少しでも近づけるよう
行動を始めた。
父は私が出かけることに
心細さはあるかもしれないが
嫌な顔はしない。
お食事さえ用意してくれればオッケー
といった感じだ。
昼食も用意しておけば
自分で食べてくれる。
私はその間
外でランチもできるわけだ。
コロナも下火になり
外出の危険性が減ったし
春爛漫
そろそろ
啓蟄の如く
動き出そう!
ということで
「ゲートキーパー養成講座」
に申し込んだ。
悩んで
視野が狭くなり
自殺念慮をしている人たちの
一助になれたら
と願って。
それも
少子化対策になる
と信じて。