いつまでも悪いことばかりが起こる事は
そうそうない。
従って
この困難を乗り越えれば
次には良いことがあるに違いない
と思うのは
間違っている。
良いことと悪いことが起こる確率は
どの時点でも
2分の1ずつだ。
認知バイアスについての本に
書いてあった。
あー、そんな
身も蓋も無い…
苦あれば楽あり
と言うではないか。
確かに、
これだけ苦労したのだから
報われるのが当然
と思うのが人情だろう。
しかし
報われるか報われないかは
同じ確率で訪れる。
つまり
過去は未来に影響を与えない
というわけだ。

例え私が
何年にもわたって
親や親戚の介護をし
疲弊したとしても
彼らが亡くなった後
ご褒美が待っているわけではない。
若さも欲も気力も失い
待っているのは
自分の死
という
一生に一度の
最大のイベントだけだ。
なんだか
悪いことが起こる確率の方が
高いような気がする。
やっぱり
お年寄りは
想定外なの?
いやいや
きっと楽しいことがある。
悪いことを悪いと
思わなくなるような気がする。
最悪
戦争が起こっても
徴兵されないし
勝ちも負けも
知ったこっちゃない。
レイプもされないし
年寄りを拷問にかけても
何も出やしない。
どうせ死ぬんだから
その時期が早まるだけだ。
あ、
私やっぱり
この困難を乗り越えれば
次には良いことがあるに違いない
と思っている
