一連の葬儀はほぼ目処がついた。
納骨は暖かくなったら
ということにした。
葬儀に関する手配やら
行政に対する手続きやら
何かと忙しかったので
88歳の父も疲れたようだ。
人は忘れる動物だ。
母とのことも多分
刻一刻と記憶が薄れつつある。
いつか私も
認知症になって
母を忘れ去ってしまうかもしれない。
認知症にはならなかった母は
亡くなる一週間ほど前に会った時
「お母さんのところに行く。」
と言った。
病気になってから
祖母の話をよく聞いた。
23歳で香川県から東京にお嫁に来て
祖母とは一年に一回
会えるか会えないかだったと思う。
四人兄弟の二番目だったこともあり
甘え足りず
母親への執着があったのかもしれない。
私は天国に行くことが決まっても
母のところに行こうとは
思わないだろうな…
だから母の記憶は無くなっても
ま、いっか。。
ただ亡くなった日のことは
忘れたくない。