人はわがままになる
ように感じる。
実家のそばに住んでいる叔母82歳の
生活援助をしながら
父88歳の生活援助をしていると
両方から
こちらの都合も考えず
指図されることが多い。
忙しい時に
これやれあれやれと言われると
人は誰でもイラっとする。
そんな時
「なんで私ばっかり…」とか
「こんなにやってあげてるのに…」とか
不満ちゃんが頭をもたげる。
私は母の霊前にお線香をたむける。
すると母の
「ありがとう。」
という声が聞こえる。
亡くなる一週間前
容態が悪化して病院に呼ばれた。
母はやっとの思いで一命を取り留め
意識が戻った。
そして酸素マスクの奥から
私に「ありがとう。」と言った。
そして最後の力を振り絞って
私を抱き寄せた。。
そんなことを思い出していると
不満ちゃんはいつしか
いなくなっている。
私は
もっともっと
優しくなりたい
と心から思っていたんだ
ということを思い出す。