1501Hz 残暑の5本! | ゲーコラジオ! ~Game Column Radio~

1501Hz 残暑の5本!

-久しぶりに期待できる製品が沢山ある時期です-

 春、夏共にゲームを選んでいたのが困難で、この先のゲーム業界が不安になっておりましたが、ようやく安心して5本選ぶ事ができたことをホッと思っております。秋は豊作ですね、実りの秋とはまさにこのことか。

 と、いうことで本日はこの秋に発売が予定されている作品群をドン!とご紹介していきましょう。今回もワタクシが選ぶ作品、ということで一癖も二癖もあることはご承知の上で、ご覧ください。


10月 3日 配信予定 rain(PS3・Sony Computer Entertainment)


 まずは、上の動画を見てからこの先をお読みになってください。本作は10月3日に配信される探索型アクションゲームのrainというゲームの序盤のシーンです。主人公は「透明な女の子」を追った結果、自らも透明になってしまった迷子の少年です。自分がなぜ透明になってしまったのか?あの透明な少女は何者なのか?突然現れた怪物の正体は?その全てが謎に包まれた街を主人公は彷徨い歩きます。

 ポイントは主人公が透明、であることです。彼の姿は雨に打たれてはっきりと分かります。屋内に入ると(プレーヤー含めて)誰も見る事が出来なくなります。主人公は怪物に見つけられたら雨の降らない場所に逃げ込む、ということを繰り返しつつ、不思議な街を彷徨うという中々に面白いシステムのゲームです。個人的には核として「迷子」という渋いチョイスをしたことにも好感を感じます。


10月10日 発売 月英学園 -kou-(PSV・アークシステムワークス)


 またの名を杉田の趣味。と言えばこのゲームの概要が分かってしまうから困りますが、要するに、この作品は声優、杉田智和氏が原作を務めている作品です。

 ちなみに原作自体は実は既に発売済みです。ただし、商業としてではなく同人作品として売られていた作品で、現在でも原作小説版、同人版は通販で購入可能です。評判は、遊んだ方によると「良くも悪くも杉田智和そのもの」なんだそうで。杉田ファンなら購入の余地があるかもしれません。

 ちなみにこのゲーム、小説版から今回の商業版まで、全て基本的には杉田智和の縁だけで出来ています。ぶっちゃけると縁だけでゲーム作るって本当に稀有、というかあり得ない出来ごとなのであり、氏の人望がいかに凄いのかが良く分かる、という側面もあります。


10月12日 発売 ポケットモンスターX・Y(3DS・ポケモン)


 約束された最強のゲーム、とうとう降臨。と、いうことでベタで申し訳ありませんがやはりこの秋はこのゲームを抑えなければならないでしょう。ポケモン第6世代こと、ポケットモンスターX・Yです。

 本作はカロス地方を舞台とした新しいポケモン。本作は今までのポケモンとの最大の違いであるメガシンカが鍵となっている模様です。一方で対戦の環境を大きく揺るがす「フェアリー」タイプの追加も。このフェアリー、ドラゴンタイプに効果が抜群の新しいタイプです。新しいポケモンはもちろん、既存のポケモンも新たに習得している場合もあり、新たな戦法や構成に期待がかかります。


11月中旬 稼働予定 初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone(AC・セガ)


 4本目はついにくる大型変更。Project DIVA Arcadeの最新作、Future Toneです。本作からFに対応するためにモジュール対応からスライド操作の追加まで、ゲームを1からマッシュアップ。しかし、そこはサポートのセガ。前作からのモジュールや譜面は全て持ちこしての追加というのだから驚きです。

 アーケードシリーズはプレイごとにお金がかかるものの、Project DIVAシリーズでも群を抜いて、圧倒的な量の楽曲を遊べるのが最大のメリット。そのメリットを広げつつ、より新しいことを追加しようと試みるその姿勢は、やはり他のメーカーも省みるべきだと思います。


11月 開始予定 WONDER FRICK(全機種・レベルファイブ)


 5本目はレベルファイブの新作RPG、ワンダーフリックです。このゲーム自体はごく普通のRPGっぽいのですが、最大の特徴はその機種です。このゲームはUNIPLAYと呼ばれる特殊な技術を使ったゲームであり、これを利用した結果、な、な、なんとハードの垣根を超えたセーブデータの共有、つまり、本当の意味での「クロスプラットフォーム」を実現させようとしている技術的な意味で確実に歴史に残るゲームになります。

 正直、このゲームが初めて発表された時はガッカリだとか言われておりますが、冗談抜きに画期的なゲームなんですよ、いやマジで。この技術が他のサードパーティにも共有できれば、最終的にハード戦争は終結しますからね。どんなゲーム機でも一緒に遊べる。それは、素晴らしい未来の入り口なのですよ。

 そういう意味では、逆に言えば、このゲームを流通させる意義は重大なのです。人気が理由で立ち消えてしまったら、せっかくの開けられた未来が閉じてしまいますからね。レベルファイブさん、ゲームシステムやバランス、しっかり頼みますよ?


 以上、秋に発売されるゲーム5本でした。個人的には実は「WONDER FRICK」がこの5本のなかでは一押しなのですが、他の皆さんは何がオススメですか?では、本日はここまで。また次回。