住職中村のつぶやき】

おかげさまで「育メン和尚の７つのお布施トレーニング』という本が出版されます。

子育ての悩みは尽きないものですが、仏教的な視点で見ると、子どもに対するこだわりから執着になっていくことが原因です。そんな話を書いてみた育メン和尚の中村です😁

かごの中の鳥　

池で泳いでいる小魚は、海にいる大きな魚を見ることはない。

かごの中の鳥は、大空を飛ぶ巨大な鳥のことを知らない。

自分の知っていることだけが、世界の全てだと思ってはいけない。（空海）

ことわざで言えば「井の中の蛙　大海を知らず」となります。

インターネットという膨大な情報の海があるにもかかわらず、私たちはいつになっても井の中の蛙です。

なぜでしょうか？

自分の取りたい情報だけ選んでフィルターをかけてしまっているからです。インターネット上には人間のあらゆる知恵が網羅されています。知らないことは瞬時に分かるようになりました。

でもうまく活用できないことも多いものです。

試しに「弘法大師空海」について調べてみましょう。検索結果はすぐに出ます。その次のアクションは人の数だけ違います。弘法大師空海について知りたいことが違うからです。

何となく弘法大師空海について情報を得ると分かったような気になります。それは弘法大師空海についてわずかな一面を知ったに過ぎません。「井の中の蛙」です。

大海を知るには、人に聞くことです。十人十色の意見を自分で「判断する」力を身につけることが大事なのです。

自分の知っていることだけがすべてであると思ってはいけないのです。

合掌

仏教の知恵で心豊かに過ごせますように祈念しております。

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【住職中村の一日一善】かごの中の鳥