登記事項証明書に記載されるのは、登記簿上の所有者の住所と氏名。 | 登記を、もっと、わかりやすく。

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連続ブログ小説

「隣の土地の所有者を調べる方法」

第18回

 

(前回のおはなしはコチラ

 

 

登記子「書きました」

 

窓口「では、また番号でお呼びしますので

 

 お待ちください」

 


「ピンポーン」

 

登記子の番号が掲示板に表示されたので

 

窓口に向かった。

 

 

窓口 「450円です。

 

 収入印紙をお願いします」

 

登記子「はーい」

 

登記子は、印紙を購入し、申請書に貼った。

 


窓口 「こちらが要約書です」

 

登記子「ありがとうございます」

 

 

登記事項要約書を見て、目が点になった。

 


登記子「え?現在の所有者が載ってるんじゃ

 

 ないの?」

 


登記事項要約書の所有者の欄には、

 

明治時代の所有権登記が。

 


窓口 「そうですね..。

 

 先ほどは言いそびれたんですけど、現在の所有者、

 

 というよりも現在の登記簿上の所有者、というのが

 

 正確な表現になります」

 

登記子「どういうこと?」

 

窓口 「登記は申請主義でして、

 

 登記簿の名義人の方から申請がない限りは、

 

 勝手には登記の内容は書き換えにならないんです」

 

登記子「亡くなっても登記の名義は変わらないってことね」

 

窓口 「そうですね..。申し訳ないのですが」

 

登記子「しかたないわ。とりあえずこのお名前あてで

 

 郵便を送ってみます」

 

 

登記事項証明書・要約書に記載されるのは、

 

現在の登記簿上の所有者の住所と氏名。

 

実際の、現在の所有者とは限りません。

 

それというのも、登記は申請主義なので、

 

申請がない限りは名義は書き換えにならないのです。

 

 

(すっきりはしませんが、一応、終わり)