気分転換に慶喜さんもの書いてみる | ぶーさーのつやつやブログ

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艶が2次小説と薄桜鬼ドラマCD風小説かいてます。

連載中のものがちょこっとスランプ気味なので、気分転換。

主人公と結ばれない慶喜さんの心情的な。

なんでこんなん書いたのか、ちょっと自分でも意味不明w



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ねえ、知ってた?

お前と初めて出会った時、宝物を見つけたって心の底から俺が喜んだ事を。
最初は不思議な少女だっていう興味だった。
でもね、日を重ねる毎に、逢う度に綺麗になっていくお前から目が離せなくなっていったんだ。


ねえ、覚えてる?

みんなで桜を見に行った、春の日の事を。
酒を飲みすぎて暴れる高杉くんを、枡屋くん、坂本くん、結城の皆で取り押さえてさ。
土方くんや沖田くんは知らん顔で桜を眺めながら、お前のお手製の弁当を食べていたね。
俺は見事に咲き誇る桜よりも、お前の横顔に見惚れていたんだ。
でもね、お前の視線の先には桜じゃなくてあいつが居たんだ。

秋斉を見つめて柔らかく微笑むお前の顔。

あんな顔、初めて見たよ。

それまで俺に向けられたどんな笑顔より、綺麗な顔をしていたんだ。






秋斉がこれまで俺を守ってくれたように。
これからはお前が秋斉を守ってくれよるね。

俺がお前を愛したように。
きっと秋斉はお前を愛し続けるだろう。

だからね、俺は寂しくないよ。

俺は、お前も秋斉も大好きだから。
かけがえのない大切な二人だから。

その二人が幸せなら、こんなに素晴らしい事はないだろう?

でも、忘れないでいて。

お前のすぐ傍に、死ぬまでお前を愛する男がもう一人、いる事を―――