GM・フォード、投資不適格に格下げ | 賢いニュースの読み方。

GM・フォード、投資不適格に格下げ

米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)と、同2位フォード・モーターの社債(長期債務)格付けを、「投資不適格」の水準に引き下げた。


S&Pは格下げの理由として、大・中型SUVの販売不振や、大型車分野でトヨタ自動車などとの競争激化で収益力が低迷していると指摘。従業員の医療・年金コストなどの負担も財務体質の悪化につながっているとした。


その横で、トヨタ、日産に代表される自動車メーカーは北米市場を中心に過去最高益を更新している。


1990年代、横文字経営とでもいうのだろうか?アメリカ型経営というのがはやりだした。

その典型として実力主義、リストラなど、高度経済成長時にはかんがえられない、日本型経営とはまったく正反対のものだ。


「内側からみた富士通」で代表されるように成果型給料などを導入した会社はほとんど失敗している。

実力主義を導入した企業の約9割は失敗したと思っているらしい。

中途半端な真似はやめるべきだということだ。


1970年代の日本型経営が正しいということではなくて、会社全体が時代の流れをよみとることが必要だと言うことだ。


CANONはいままでのベルトコンベアーでの製品の製造をやめてセル方式と呼ばれる手作りにかなり近い方式を導入した。それにより、人員を流動的に配置することが出来、作業員のモチベーションもあがるということらしい。


トヨタは代々、トヨタ式と呼ばれる、うまく説明することが出来ないが、むだをはぶき、人の知恵を最大限活用することによりリストラすることなくコスト削減、過去最高益を更新している。


前回、日本のソフト産業は世界を席巻すると書いたが、ソフト産業に留まらず、日本発の製品は世界中を席巻している。韓国で反日デモが行われたとき、日本製品不買運動が起こったらしいが、カメラ屋のデジカメの99%は日本製というから笑える。


アメリカの真似では世界に通じる企業になるのは難しい、人事制度や経営方法など、これからはほかのまねではなく、自分の頭で考え、いろいろな利害関係者を含む人のことを大切にする企業が伸びていくと思う。