先日ホワイト企業大賞の特別賞を受賞しました。

 

ホワイト企業大賞の規定する『ホワイト企業』とは

社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業

 

ということになります。世間的なイメージでは残業が少ないとか、有給休暇の取得率とか

給与や賞与など数値化できる要因ではなく、社員の『幸せ』や『働きがい』、『社会への貢献』

 

という抽象度の高い概念を大切にしているということになります。

 

今回初めて応募したのですが、パートスタッフや社員全員へのアンケート、審査員の方が

会社に来て頂いてのインタビューと、あなたの会社が大切にしている価値をA4サイズで4枚にまとめるというのが審査でした。

 

そもそもこの賞に応募するには勇気が要りました。

うちの規模の会社が応募してもいいのか?

無謀とまで思いましたが、それでも私たちが大切にしている考えを

微力ながらでも世の中に発信していきたいとの想いから応募しました。

 

ありがたいことに特別賞で『幸せ循環経営賞』という素敵なネーミングの賞を頂きました。

本当に感慨深いですし、事務局の方や審査員の皆様、そして大切な社員とお客様、地域の関係者の皆様には感謝を申し上げます。

 

前置きが長くなりましたが、私たちが大切にしている価値観である

 

事業の本質や私たちは何処からきて何処へ向かうのか?

何を世の中へもたらすのか?

 

そもそもの事業の目的を再度深く考える機会を頂きました。

 

私たちの事業内容は『人づくり』であり、業務内容が『クルマを通じて人々に信頼を届ける』と規定しています。

 

社員たちは普段理念やVISIONの唱和もしないですが、私たちの会社は何をする会社?

と聞くと全員良い人間をつくり世の中に貢献していく会社ですと答えます。

 

『人づくり』とは人間的に成長するということです。

業務活動において高い利益目標を達成するにあたり、仲間と連帯したり

自分自身が成長することが必要となります。

 

私たちの業務は一人で完結するものは無く、必ず仲間と連帯しないと完遂できません。

また、お客様に対して創業以来『分かりやすく、親切、ていねい』というモットーを掲げ

 

価格が安いからではなく、人柄が良いから選ばれる関係性を大切に行動してきています。

普段の業務活動で、お客様の真の要望をキチンとくみ取り、対等な関係で寄り添う。

 

それには、『思い遣り』、『思惟』、『調和』、『他譲』、『感謝』、『意思を貫く』、『決断する』

などの人間ならではのチカラを向上していく必要があります。

 

人間力(人間性知能)と呼んでいます。

 

お客様や仲間に対して、それらの人間力が向上して良い関係性をつくることが出来れば、

 

業務での自分とプライベートな自分は同じ人間であるから

自分のプライベートにおいて良い人間関係がつくれて『幸せ』になるという考えです。

 

そう、働く目的は自分自身の人間力を高めて関わる人たちとの関係性を良くしていく

ということがひとつです。

 

社員が、人として成長することが社員の人生を良くしていく。

その先にあるのが社員の『幸せ』である。こう考えています。

 

でも、『幸せ』とは人それぞれだと思います。

何が『幸せ』なのか?その人の発達段階でも変化していくと思います。

 

よく有るのが『幸せ』と『満足』を混同してしまうことです。

決して『満足』がダメな訳ではないと思いますが、『満足』を求め過ぎると

 

きりが無いと感じます。そして、自分の満足を誰かと比べることにもつながるかなとも思います。そして、満足を幸せだと感じてしまうと辛いと思います。

 

『満足』は自分が満たされるという意味で主語が『自分』の場合が多いかなと。

 

『幸せ』は自分一人で完結するよりも『誰か』との関係性において感じる場合が多いと思います。

 

社員の幸せ追求を掲げる会社として、数年前から社員ひとりひとりの幸せって何だろう?

と気になり出して、年に1回社員全員にあなたの幸せは何ですか?その幸せを実現する為に仕事を通じて何を成し得ますか?あなたが死ぬまでに絶対達成することは何ですか?

 

という内容をまとめて記入して社員全員で共有しています。そして、毎朝の朝礼でのスピーチや毎月の社員主導の人材育成勉強会などで仲間の価値観を深めています。

 

 

社員の皆が書いている自分の幸せを見ていくと、ほとんどが誰かの為にという記入です。

 

私が考える『幸せ』とは

 

自分自身の生きる目的(使命)を全うすることだと思います。

会社と同じで、何処から来て、何処へ行くのか?そして、何者なのか?

 

自分の『いのち』を全うする。

 

その過程で、そっと寄り添ってくれる精神的な絆を感じる大切な人がいること。

 

大切なことを大切に

弱い自分を認めて、大切な人の為にも自分の為にも

 

社員ひとりひとりが自分らしく

 

強く、優しく生きて行く。

 

そんな環境をつくっていきたいと願っています。