■竹鶴 限定 純米無濾過生原酒 雄町 23BY




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現在、竹原には3社の酒蔵が稼動しています。その中で最も長い歴史を持つ蔵が竹鶴酒造株式会社です。
竹鶴酒造は江戸時代の屋号は「小笹屋(おざさや)」といい、ルーツは製塩業を営む商家でした。江戸時代この地を治めていた大名、広島藩の浅野家はその分家に浅野内匠頭で有名な赤穂藩がありました。赤穂藩は塩田で潤っていたことから、本家という間柄ということもあり赤穂から製塩の技術を教わり製塩業に力を入れます。その際に雨が少ないという理由で竹原が選ばれたそうです。竹原には北前船が寄港する港があり、竹原で造られる塩は北前船に乗って遠方に運ばれます。
当時、塩は高級品であり北前船によって遠方に運ばれ街は発展します。
蔵元が語るには当時の竹原は「シンガポール」のような街で、人口や面積はすくないものの、物流と製塩が栄えたことから密度が濃く豊な街だったそうです。
竹原は製塩と同時に酒造業が盛んな街で、大正時代には竹原には50件の酒蔵が存在し西条を凌ぐ酒の産地でした。小笹屋は1733年に酒造株を手に入れ、酒造業へ参入。江戸後期に現在の酒名となる「竹鶴(たけつる)」の酒名が誕生します。
酒名の由来は、蔵の裏にある竹やぶに鶴が飛来し巣を作った事を喜び「竹鶴」と命名されたそうです。またニッカウヰスキーの創業者である「竹鶴 政孝氏」は竹鶴家の出身の方です。

そして今回このお酒は、純米雄町70%を無濾過生で5年近く熟成させました。一般には流通しない、酸が非常に高いので飲み手は限定されると思いますが、燗酒としてもお奨めです。ゼヒいちどお楽しみください♪