動的耐震診断の失敗談
最近、地震多いですよね? 東京都A様
同じような住宅が建ち並ぶ分譲地で「揺らしてなっとく、動的耐震診断」の測定をしていました。
空き家住宅での測定で、どなたもいらっしゃらないので気楽な診断でした。
すると隣の奥様が訪ねてこられました。
「何か、しているんですか?」ときかれました。
「地震を起こしているんです」と答えると不思議そうなお顔。
詳しく「揺らしてなっとく、動的耐震診断」の説明をしたところ納得して頂きました。
実はその奥様は、
隣ご自宅で、機械的に震動させている地震を感じてNHKのニュースを見たそうです。
何回か地震が発生したと思っているのに、TVで速報が流れない。
おかしいと思い、隣の家で作業している私どもに聞きにこられました。
震度1~1.5位の測定時の地震波がお隣の家に伝わり共振していたのでしょう。
狭小地という敷地でもあり分譲住宅特有の同じような物件が建築されています。
それぞれ物件で一番揺れやすい特性の周波数がありますが、同じような建物ですと、同じような周波数特性になります。ですから測定建物の地盤を通じ、お隣の建物に共振したのでしょう。
この建物では8回の測定をしました。
その度に地震だと思われHNKをご覧になられたものと思います。
事前にご挨拶すべきでした反省です。
床下収納庫の下は水浸し 【動的耐震診断体験談】
床下収納庫の下は水浸し 東京都 A様
不動産会社からの依頼で購入した中古住宅をリフォームして再度、販売するため、22年程前の住宅のリフォーム耐震補強の耐震診断をしました。
診断の作業ですが、床下にもぐり基礎、土台、筋交い、ネタの状態を確認もします。
さて作業開始で床下にもぐる為、キッチンの床下収納庫のBOXを取りのぞいてみてビックリ!
床下がプール状態で水浸し?
基礎はベタ基礎で水はけ出来ないので水がたまるとプール状態になるのですが、どこから大量の水が入ってきているのだろうか?
この原因を突き止めないと、床下が水浸しの物件では販売出来ないですよね。
基礎をグルット回って調べてみると、通気口に板で蓋をしてある所を発見。それにしてもこの基礎の高さも低くて、通気口の高さも以上に低い。基礎から通気口までの寸法は数センチ。
これでは大雨の時、雨水が入って当然。
でも、なぜこんな事に?
実はこの住宅は3階建てですが確認申請では2階建てで申請されていました。
階高を確保するため、基礎の高さを抑えていたようです。
わりやすく言うと違法建築物でした・・・
耐震診断 遅れているのは住宅だけ?
耐震補強・・・
実はみなさんの廻りではいたるところでされています。
たとえば学校
たとえば高速道路の足の部分
高速なんて、いつまで工事してるんだ!
なんて思ったことはありませんか?
実は、耐震補強工事をしているんです。
それだけ地震に敏感になっているんですね。
しかし・・・
住宅はといういと、ちょっと遅れている。
というか認識が薄いかも知れない。
うちの家は大丈夫!
と思っていても実は何の根拠もありません。
悩む前に、まず耐震について相談してみることをお勧めします。