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先日、ある強豪チームを退団し移籍先を探している親子が体験に来ました。きちんと退団されてから移籍先を探しているあたりはとても常識的な親御さんです。


私のブログから太子堂VCを知りご連絡を頂いたのでブログを読まれていることを念頭に書いていきます。


4年生で身長も高く私学初等科に通う彼女は言葉の理解力もあります。また、さすが強豪チームで約2年間練習していただけあって、基礎基本がしっかりしています。さぞかし退団されて監督さんはガッカリされているだろうなと心情を察します。


退団理由を聞いてびっくりしました。バレーボールが大好きでバレーボールだけやれていれば良いという感じになり、勉強をしてくれない。練習が週に4日もあり土日祝は遠征ばかりで帰宅すると疲れ切っている。月曜日は疲れて学校に行かないこともあり退団されたというのが主な理由でした。


この退団理由を聞いて、「これではどこに行っても同じで続けられないな」と感じました。


子どもは快活でバレーボール大好きのオーラが出ています。それだけに胸が痛みました。


なぜどこに行っても同じで続けられないと思うのか?


原因は子どもにはなく、親御さんにあるのは明らかですが、親御さんがそれに気がついていないからです。


その退団理由を聞いて思わず出た言葉は、「子どもの大好きなものを取り上げても勉強はしないですよ」でした。初対面の監督にそのように言われて気分を悪くされたことでしょう。申し訳ありません。


ただ、疲れて学校に行かないのはバレーボールとは殆ど無関係です。それならば他の子もみな学校に行きません。子どもは楽しいと感じている場所にはどんなに疲れていても行きます。子どもからのSOSサインを見逃していないか心配になりました。


親御さんは「週に4日も練習している」というところに原因を求めていることから、バレーボールは大好きだからやらせてあげたい、でも、勉強が一番大事だから程よく週に1回〜2回くらいの疲れない程度にやれるチームを探していることが伝わってきます。 


いやはや、子どもがバレーボールを大好きになったのはなぜなのかを考えてあげられないことに少しばかり子どもに同情しました。


週に4日、大好きな友だちと一生懸命にバレーボールをすることに疲れ果てるまで取り組めているのは、自分が自分らしく居られたからこそです。だからこそ、バレーボールが大好きになったことに目を向けて欲しい。


バレーボールが大好き!という感情はバレーボールを通して、ありのままの自分が好きという気持ちが育っているということです。


それを潰して勉強させようとしても子どもの成長を妨げてしまうだけです。勉強は大切ですがそれだけでは成長できないのが子どもなんです。


週に4日の練習をしながら大好きなバレーボールを土台して、より自分を大好きになっていく、ありのままの我が子を応援することで、大好きなお母さんの勉強して欲しいという気持ちの底にある我が子への深い愛情に応えてくれるようになるのです。


個人的にはお子さんは以前所属していたチームが大好きだと思いますから戻ることをお勧めしたい。でも、親御さんが勉強しないことに不安を感じるならば太子堂VCで一緒に子どもを育てましょう。


いや、もっと他をみてもっと子どもの成長を真剣に考えてくれるチームが見つかればそれも良しです。あのバレーボールが大好きな子どもがありのままの自分を大好きになれるような場所が見つかることを願っています。