⚫︎コロナ自粛期間以降、居酒屋での光景も変わって
きており、そこには以前のような酒文化から
酒飲み族の新たな生態系の変化に至っている。
 
SBI銀行の調査によると仕事終わりに飲みにいき
ますか?というアンケートに対する答え
 
が約32%、飲みに行かないと答えた層が約38%
となっており、飲みに行かないと答えた層の7割
が自宅でお酒を飲むと答えている。
⚫︎これから読めることは宅飲みの増加であることに
加えて、様々な酒模様の変化が伺える。
飲みに行くと答えた層の中で一番回数が多いのが
50代、次いで30代、その次が20代、最後が
40代となっており、その背景には子育てなどの
出費等から40代が少なめになっているのでは
ないかとの見立てである。また飲み方にも変化
が起きており、宴会のスタート時間が早まって
いること、二軒目に行かなくなっていること、
⚫︎何となく飲みに行く、(いわゆる惰性飲み)では
なく友達や大事な人と飲みに行くなどの目的
飲みが増えていること。
 
総じて飲みの回数が減ってきているものの面白い
のが飲みの一回あたりの金額が上がっていること
だ。一回の飲みの平均が6219円となっており、
⚫︎ダラダラ遅くまで飲まない代わりに一件目で
しっかり飲んで解散は早めにというスタイルが
広がっている。また客単価の順位付けでも面白い
データが出ており、一番高いのは回数が一番少な
かった40代が一番高く、ついで20代、次が50
代、最後が30代となっている。40代に関しては
飲みの回数自体は少ないが飲みに行ったときは
⚫︎しっかり出すという心理が表れており、
こういった随所に現れる消費者心理が飲食店
経営者からすると興味深いデータなのではない
だろうか。