昨日は次郎の誕生パーティーでした。

その準備のために、日中忙しくしていたので

リコオケ仲間の息子さんが出る演奏会に行かれなかったのですが

準備の中そのことでずっと考えていました。

 

考えていたのは、亡くなった友達のこと。

彼女は私よりもずっと年上でした。

ひょんなことから、ご主人が父の教え子だったことがわかり

親しくしていました。

 

彼女の一人娘は、ピアニストで

今では母校のピアノ講師をしながら、演奏活動をしています。

 

ある時、娘さんの幼馴染が演奏会をして、私も聞きに行ったのですが

その時に彼女がポロっと言うのです。

この人は、良いわねえ、お父さんが京大の出で

後援してくれる人がたくさんいるのよ。

 

娘さんの演奏会と同じ会場が、満員御礼でした。

 

ピアニストとしての技量は、素人判断ではありますが

二人とも十分上手で、甲乙つけがたいと思いますが

演奏家としてやっていくのに、そんなことが関係あるものなのか、と

驚いたものでした。

 

リコオケ仲間の息子さんは今年大学を卒業されますが

彼が出る演奏会のチケットを、リコオケの中で必死に売っているその人を見るたびに

私はその友人を思い出すのです。

 

ご主人は東大の先生だそうですから

きっと後援される方も多くいらっしゃるとは思いますが

親がそうやって子どものためにチケットを売っているのを見ると

演奏家として独り立ちしていくのも、なかなかご苦労なことなのだろうと

思うのです。

 

そうこぼしていた友人は、もういませんが

きっと心配しながら娘さんを見守っているのでしょうか。

 

私は次郎のことをいつも気にかけていますが

親としてできることをしてあげたいというのは

どの人も同じなのでしょう。