頂いたカレンダー。料理の写真でとっても美味しそうなんですが、どうしてもお部屋に合わないんですよね。見てたら腹が減るし。台所用にって想定してあるんでしょうね。

そのカレンダーをお絵描き練習帳にして、この一年、決して得意とは言えない絵にチャレンジし、上手じゃなくてもそれらしく見える絵ができないかと試行錯誤している様子の動画を撮ってきました。そのはじめの一歩はブログにも書いています。

 

そして、先日12月の絵を描き終え、このチャレンジは終了しました!実は9月はサボっちゃったんですが、そんな月もあって良い!

 

一年分の動画(4、9、11月の動画はありません。)↓

 

一年間続けてこられたのは、「動画にしてアップする」っていう目的があったからです。そして、それを見てくれる人がいてくれたからです。本当に感謝です!

 

私は元々、絵を描く習慣はなかったんですが、「描く」という目標を設定してとにかくやってみると、あることがわかりました。

 

それは「下手でもいいじゃない!」って事です。

 

それまで何となく、絵は上手な人が描くもんだと思い込んでたんです。なので、絵を描こうともあまり思いませんでした。

 

でも、よく考えたら、「上手に描かなきゃいけない」なんて誰が決めたんだよ(笑)

 

絵を上手に描こうとする必要があるのは「上手な絵を描きたい人」です。上手になるように修正&練習するなんていう作業は、元々絵が好きならできますが、それほどでもないのにできません。そんな時間もないです。限りある時間は、自分の好きな事に使いたいです。

 

私はそれっぽい絵が描ければそれで充分なんです。

 

でも、自分で見てがっかりするのは嫌です。

 

そこで、私が考えたのは、『今ある技術で、なんとかそれらしくできないか』という事です。

 

なので、まずは描けそうなお手本の絵を探す事から始めました。写実的な絵は無理です。でもシンプルな線画ならいけそうです。それを真似するわけです。

 

しかし、素人にはその「真似する」ことさえ難しいのです。線が思わぬ方向に行っちゃいます。バランスもわかりません。

 

そこで、線を重ねてみたり、塗りつぶしてみたりといった工夫をすることで何となくそれっぽく仕上げていきました。すると、驚くべきことに「上手じゃん!」なんて言われるんですよ。

 

正確に言うとこれは、「誤魔化すのが上手」って事なんです。そして、それは誰でも簡単にできる事なんです。ただし、絵の技術を向上させたい人は真似しない方がいいと思います(笑)

 

線を重ねて誤魔化した例↓

 

線をたくさん書き込むことで誤魔化した例↓

形が歪みまくってますが、目の錯覚で遠目で見ればそれらしく見えます。

 

塗りつぶすことで誤魔化した例↓

ただし、失敗を塗りつぶしていくたびに、どんどんでっかくなっていきます。

 

誤魔化し過ぎて、わけがわからなくなってしまった例↓

そういう絵だと言い張るしかない。

 

それから、不思議な現象も起こりました。

↑の絵は、下地の色むらを見てたら線が浮いて見えたので、それをなぞったら次々と魚になりました。そんな事ってあるんですね。

 

実を言うと、私は絵を描くこと自体、それほど楽しくはないです。でも、それなりに絵が出来上がると「やった!」って思います。そういう絵との付き合い方もあっていいと思います。

 

逆に、上手に描きたいと努力する人の方が、自分の絵を見たら苦しいんじゃないかな。不完全なところが見えるから。描いても描いても満足できない事も。

 

私は音楽でその状態に陥りました。「芸事には終わりがない」というのは一見カッコいいですが、ある時ふと、まるで餓鬼地獄のようだと思ったんです。弾いても弾いても、例え人から褒められても、不足している部分ばかりが目に付き、できない自分を責める苦しみの連続、これ地獄と言わずして何と言うのか。

 

それから上手になろうとするのをやめました。絵もそれと同じなんやなって思いました。

 

最後に、自分は絵が下手だと絵を描くのをあきらめてしまっている人へ。

 

上手である必要なんてない!自分が満足してウキっとできればそれで良い!そうできる方法はあるよ!