お互いに愛して居た。體を少し寄せ、おでこだけが、優しく触れた果報は寝て待て。万事を尽くし、生き残る。布石を打ち続け!家康は、阿茶の健気(けなげ)な優しさに心の琴線を言葉のシャワーにて温められて居た。気が付けば足が優しく触れていた。手も触れて居る。お互いに眠って居るのに微睡(まどろ)みの中、阿茶の指が、そっと力を込める。起こさない様にそっと握り返す。薄(う)っすらと瞳を開くと阿茶もまた、瞳を開く。目が合った。含羞(はにか)み右手と右手とに力が入る。お互いに愛して居た。體を少し寄せ、おでこだけが、優しく触れた。徳川家康 文庫 全26巻 完結セット (山岡荘八歴史文庫)Amazon(アマゾン)山岡荘八 徳川家康U-NEXTギフトコード 30日間 見放題+1,200ポイント※600ポイントまでご利用可楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}大河ドラマ 徳川家康