パリオリンピックの体操男子で種目別競技が行われ、その内の床とあん馬種目両種目で金メダルに輝いたカルロス・ユーロ選手は、一夜にしてシンデレラボーイになった。

 

フィリピン政府から報奨金1000万ペソ(約2500万円)、国会下院から600万ペソ(約1500万円)の進呈を受け免税などの措置もある。他には国内企業から多くの報酬の申し出があった。

 

不動産会社が3500万ペソ(約8750万円)の価値がある3LDLの高級コンドミニアムがプレゼントされ、他にも大手レストランチェーンがラーメン、マカロニチーズ、グリルチキンなどを生涯食べ放題を約束された。

 

フィリッピンの体操男子が金メダルを獲得しただけで、国のヒーローからシンデレラボーイとなり、政府や企業から巨額の報酬を受けて大金持ちになった。

 

フィリピンは、未だにアジアでは貧乏国で、年頃になった娘さんは世界各国に出稼ぎ労働者となり、国の家族である幼い子供たちや老人を養っているのが実情である。

 

私が知るフィリピンでは、これまでに大金持ちになるにはボクシング選手になれば夢が叶った。今日では、オリンピック選手になって金メダリストになれば金持ちになれることが分った。

 

この事実を知ったIOC本部は、”金のなる木”と宣伝することになるだろう。つまり、オリンピック競技をはやらせ、また優秀な選手を育成することを国是とするように仕向けるだろう。

 

オリンピックは益々、金まみれのビジネス化していき、本来のスポーツ競技を通じた世界平和の構築には遠遠くなった気がしてならないのは果たして私だけだろうか・・・・・?