去る7月20日、西古見GATEからの帰り、古仁屋港近くで見渡した大島海峡には異常なほど多くの貨物船が停泊していた。

 

現在、須手公園は弾薬庫工事が始まり常時2~3隻の貨物船が出入りしているのは知っていたが、海峡には転々と数えきれないほどの貨物船が停泊していた。

 

もしかして台湾有事が、勃発し航行中の船舶が避難してきたのかと疑ったほどの見たことのない景色だった。23日になって大島海峡の加計呂麻島側にある薩川湾海上で貨物船の事故があった。

 

古仁屋海上保安署によると事故を起こした貨物船は、「東新丸」といい、停泊中に燃料の重油を海上に流出させたとのことだった。「東新丸」は、台風3号の接近を避けようとしたようだ。

 

大島海峡は、昔の日本軍が最良の軍港として活用した自然の要衝だった。現在でも大島海峡のいたるところに戦争の跡地が残っていて、今では観光ルートになっている。

 

謎の貨物船停泊は台湾有事の始まりではなかったが、近いうちにまた、同じような光景にならぬよう祈るばかりだ。