(2)南西シフトと中国の動向

 

軍事活動を活発化させる中国や北朝鮮などの動向を見ると、南西地域(薩南諸島から先島諸島まで)は1200キロの長さがあり。現在この地域は、潜水艦や駆逐艦、航空機の無断侵入が頻繁になってきている。

 

まさかの時に迅速に対応できないことを理由に、南西シフトを行うことにし2019年3月に奄美駐屯地と瀬戸内分屯地ができた。また、前後して与那国島に沿岸警備隊が配備されており、宮古島、石垣島にも陸上自衛隊の駐屯地が出来た。

 

南西シフトとして南西諸島には次々に各地の自衛隊の部隊が赴き合同訓練を行うようになった。北海道から第6即応機動連隊(美幌駐屯地)第1特科団(北千歳駐屯地)から遠路奄美までフェリーを借り上げて来島した。

 

また、関東からは、第1空挺団(千葉・習志野駐屯地)第1ヘリコプター団(千葉・木更津駐屯地)、九州からは、水陸機動団(長崎・相浦/

竹松駐屯地)、第42即応機動連隊(熊本・北熊本駐屯地)沖縄から南西航空方面隊(沖縄・那覇基地)などが来島した。

 

他にもオスプレイや、CH47大型輸送ヘリ、F-15戦闘機の飛来があった。近年の主な中国海軍艦艇の動向は、公海の奄美大島~横当島間の通航は、今年に入り3カ月間に3回(5艦艇)通航しており年々頻繁になってきた。